古今亭今輔

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古今亭　今輔（ここんてい　いますけ）は、落語家の名跡。現在は空位。

本項目では、5代目について詳述する。

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5代目古今亭今輔（ここんてい いますけ、1898年6月12日 - 1976年12月10日）は、落語家である。本名、鈴木（斉藤）五郎。群馬県佐波郡境町出身。俗に言う「お婆さん落語」で売り出し、「お婆さんの今輔」と呼ばれた。

1914年、初代三遊亭圓右に入門して右京を名乗る。のち三遊亭右女助（4代目古今亭今輔）門下に移り、1917年二つ目昇進で桃助に改名。1919年3代目柳家小さん門下に移り、柳家小山三（こさんざ）と改名。1923年真打昇進。1925年、3代目三遊亭圓楽（8代目林家正蔵・後の林家彦六）と落語革新派を結成するが失敗に終わる。1926年桂小文治門下に移り、1931年小文治の前名・桂米丸（今輔は3代目）に改名。1941年、5代目古今亭今輔を襲名。1973年、勲四等瑞宝章を受章。1974年、日本芸術協会（現在の落語芸術協会）会長に就任。1976年、胃潰瘍のため没す。享年78。今輔没後の落語芸術協会会長は弟子の桂米丸が引き継いだ。

得意ネタは「お婆さん三代姿」「青空お婆さん」「ラーメン屋」といった新作が殆どであるが、古典の怪談噺は本格派で「江島家怪談」「藁人形」「死神」等も得意とした。小山三時代までは古典派で、素噺の達人と評されたが、上州訛りに苦労した末新作派に転向したとの事。

数度に渡り師匠を変えたのはもって生まれた正義感ゆえでありその硬骨ぶりが身上。まさに不世出の闘志の男である。

弟子は4代目桂米丸、3代目三遊亭圓右等のほか、破門状態になった後に米丸一門に移籍した桂歌丸がいる。

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