単複線
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単複線(たんふくせん)とは、単線分よりやや広い用地に複線の線路を重なるようにしてはめ込んだものである。ガントレット(gantlet)ともいい、狭窄線・搾線と呼ぶこともある。
複線分の用地が確保できない場合に用いられ、分岐器を用いる方法より切り替えの手間がないなどの理由からヨーロッパの路面電車(アムステルダム、リスボンなど)で見られる。
ガントレットには4本のレールを並べて敷設した4線式のほかに、3本のレールを敷き中央の1本のレールを共用とした3線式もあり、日本国外のケーブルカーなどで見られる。
日本においては、愛知県名古屋市の名鉄瀬戸線本町駅構内で、橋を潜る箇所に使用されていた4線式のものが唯一の例であった。1976年2月15日に瀬戸線の該当区間が廃止されたたため、現存しない。
[編集] 関連項目
- 三線軌条 - 違う軌間の線路を重ねて敷設するもの。