マチルダI歩兵戦車
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歩兵戦車 Mk.I マチルダI(ほへいせんしゃ-、A11)は、戦間期イギリスで開発された初の歩兵戦車。1935年に開発開始。
[編集] 概要
設計思想は第一次世界大戦時のままであり、「動く機銃座」として歩兵直接支援用に開発された。以後のマチルダII歩兵戦車などに比べ、非常に小型軽量で、重量11t・乗員2名・最大速度13km/h、武装は機関銃のみで、豆戦車に近い。1937年4月から量産が開始され、1940年8月までに140両程度生産された。
西方電撃戦等でドイツ軍と戦闘を交えたときも対戦車砲によく耐えたが、武装が重機関銃1挺ではどうにもならず、敵陣地への攻撃はもっぱら履帯(無限軌道)で蹂躙することに頼る有様であった。ギリギリまで切り詰められ、発展の余地がまったく無かったこともあり、本車はすぐに第一線を退いている。
その後、訓練用車両として本国で使用された。