ボンバーマンジェッターズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ボンバーマンジェッターズ(BOMBERMAN JETTERS)は、2002年10月2日から2003年9月24日までテレビ東京系で放送されていた、ボンバーマンを元にしたテレビアニメ、或いはそのテレビゲームである。
目次 |
[編集] 概要
「主人公の白いボンバーマンが爆弾を武器に戦う」という事以外は従来の『ボンバーマン』シリーズとは大きく異なるボンバーマン。アニメーションは全52話。いわゆる「子供向けの作品」ではなく「子供に見せたい作品」というコンセプトを貫き通した作品。一般的な人気はさほどないが、その内容のコンセプトから根強いファンが多い。
[編集] キャラクター
[編集] ジェッターズ
- シロボン(声:金田朋子)
- ボンバー星人。伝説と謳われた兄マイティに憧れている見習いのボンバーマン。ひょんなことからジェッターズの一員となった主人公。ジェッターズ加入後はシャウトの実家のラーメン屋で、バイトしつつ居候している。お調子者でいて意地っ張り、それでいて少々気が弱く優しすぎるところもあったりする頼りない存在だが、いざというときは熱い所も見せる。シャウトにいつも叱られており、頭が上がらない。最初は完全な子供だったが、作中を通じて徐々に強くハッキリと成長していく。よく余計な一言を言っては、シャウトやバーディに顔をつねられるのがお約束。当初必殺技は「ファイヤーボム」だけだったが、特訓により「バーニングファイヤーボム」、ガングとボンゴの協力で「サンライズサンダーボム」を習得した。
- シャウト(声:水野理紗)
- テラ星人。行方不明になったマイティに代わってリーダーとなったジェッターズの紅一点。勝気で男勝りな女の子だが、世話焼きなので頼りないシロボンのことを何かと面倒を見てくれる。ただし、お説教と一緒にゲンコツがよく落ちる。実家でラーメン屋の手伝いをしつつ、ジェッターズとしての仕事もこなす。武器はブーメラン。
- バーディ(声:岩崎征実)
- バード星人。ジェッターズの一員で、数少ない大人。元リーダーであったマイティとは親友の間柄にあり、数々の死線を潜り抜けていた。無愛想で何かと一人で行動することが多かったが、いざというときは頼り甲斐のあるメンバー。背中から羽を伸ばすこともできる。副職としてタクシーの運転手をしている。少々大人げない面も。
- ガング(声:柳原哲也(アメリカザリガニ))
- Dr.アインが昔に作った万能型のロボットで、ジェッターズの突っ込み役。そのためか関西弁。甲高い声の御喋り屋で、とにかく口が減らないムードメーカー的存在でもある。相棒のボンゴによって知らないうちに改造されてしまうこともある。戦いの時はトリモチ弾などを使う。
- ボンゴ(声:平井善之(アメリカザリガニ))
- ドドンパ星人。ジェッターズの巨漢で、カレーが大好物な大食漢。見た目通りのんびりしたところが多いが、キャラボンの匂いを感知するという力がある。ジェッターズでは基本的にメカマンな存在で、家庭的なものから宇宙船までいろんなものを作ってしまう。相棒でロボットのガングのことを知らないうちに改造しているが、中には別にガングを使わなくてもいいようなものも。語尾に「ボンゴ」をつける。
- Dr.アイン(声:緒方賢一)
- ジェッターズの司令塔で、その名の通り科学者。いつもは呑気な印象ばかり受けるが、ここぞという時は見た目によらずシリアスな雰囲気を漂わせる。ボン婆さんのことを「モモちゃん」と呼んだり、敵のバグラーのことを「バグちゃん」と気軽に呼んだりする。
- マイティ(声:高橋広樹)
- ボンバー星人。元ジェッターズのリーダーで、伝説のボンバーマンと呼ばれたほどのボンバーマン。シロボンの兄であり、冷静かつ正義感の強い性格。誰からも慕われ、シロボンの憧れの存在でもあった。ヒゲヒゲ団との戦闘で行方不明となる。作中の謎の鍵となるキャラクター。
[編集] その他のボンバーマン
- オヤボン(声:稲田徹)
- ボンバーマンたちが互いの腕を競いあう、B-1グランプリの優勝候補。前回大会でマイティに敗れ、マイティにライバル意識を持っていた。当初はシロボンを軽く見ていたが、やがて人格的にも戦いの腕に関しても見所があると認める。
- コボン(声:小林由美子)
- オヤボンの子分。ぶかぶかのガクランを着ている。シロボンに何かと突っかかったが、命を救われたことから多少親しくなる。
- ダイボン(声:松山鷹志)
- 「不器用ですから」が口癖の渋いボンバーマン。プーイを探してシロボン達と知り合う。いつもサングラスをかけているが、目元は凛々しい。西部警察の大門圭介のパロディキャラクター。
- ボンバーニンジャ
- ボンバーキッド
- プリティボンバー
- この三人は原作にあたるゲーム版ボンバーマンジェッターズには登場しない。本来はボンバーマンの旧作品に登場するキャラクターである。
[編集] ヒゲヒゲ団
- プロフェッサーバグラー(声:麦人)
- ヒゲヒゲ団の総統。ボムサイエンスに関する天才科学者。世界に一つしかないものを求めて様々な悪行を働く。だが普通の悪の親玉とは違ってあまり非道なことは行わない。アインらとは古くからの知り合いのようだが……。
- Dr.メカード(声:龍田直樹)
- ヒゲヒゲ団の科学者。危険な実験ばかりしたせいで体が半分機械になっている。小さな悪党集団の印象が強いヒゲヒゲ団において、冷酷で非道な性格をしている。シリーズ後半、ヒゲヒゲ団を乗っ取る一番の悪党と言えるが、結局は見た目通りの小物であった。
- ムジョー(声:石井康嗣)
- ヒゲヒゲ団の大幹部にして、バグラーの腹心。ヒゲヒゲ団員に指示を下す戦闘隊長。単純な性格でコロコロと感情が変わる、どこか憎めない悪役。合体ボンバーマン達を部下にした時は、彼等を子供のように可愛がった。サングラスの下は綺麗な目をしている。
- マックス(声:高橋広樹)
- Dr.メカードによって造られたMAシリーズの傑作にしてアンドロイド。Dr.メカードの腹心。最初は敵か味方かわからなかった一匹狼。クールでニヒルなキレる男。ボンバーマンのようにボムを使う。メカード以上に賢く、それでいて冷酷な性格。作中ではMA-10と呼称されることもある。由来はローマ数字の10であるⅩで、MAと合わせてMAXとなる。
- 戦闘員(声:原田博之ほか)
- 人造人間。ヒゲヒゲ団の戦闘員、基本的に「ヒゲ」としか喋れないので、下に字幕がつくこともある。ムジョー以上に憎めない性質をしているどころか、敵相手に和気藹々としてしまうところがある、作中における癒しの一つ。だが後頭部からディスクを交換することができ、ディスクによって性格が変わってしまう。何故か、家庭を持っている者もいる。
[編集] 合体ボンバーマン
- フレイムボンバー(声:渡辺慶)
- キャラボンから作られた合体ボンバーマン四天王の一人にして、火の属性を持つ。シロボンが初めて戦った四天王であり、同じファイヤーボム同士の勝負でシロボンを一度下した。性格は子供じみており、戦いを遊びとして捉えている。
- マーメイドボンバー(声:麻生かほ里)
- 合体ボンバーマン四天王の一人にして、水の属性を持つ。性格は我がままで享楽的。戦闘員を酷使していた。
- グランボンバー(声:金子はりい)
- 合体ボンバーマン四天王の一人にして、地の属性を持つ。地の属性はシロボンのファイヤーボムと相性が悪かったが、それを受け付けないレンガボムを体得した。温厚な性格で、彼を「おじさん」と慕うシロボンは戦いを躊躇った。ムジョーを「オヤジ」、サンダーボンバーを「アニキ」と呼んでいた。
- サンダーボンバー(声:竹本英史)
- 四天王のリーダー格であり、雷の属性を持つ。忠誠心が高く、主人にして生みの親であるムジョーに対して最期まで忠義を尽くした。ムジョーの没落はMAXにあると見て、MAXを敵視していたが最期には敗北する。
- バットボンバー
- カモメボンバー
- ドルフィンボンバー
- ベアボンバー
- コマボンバー
- ダークフォースボンバー
- スーパー合体ボンバーマン。Dr.メカードとプロトMAX軍団がスーパー合体ボンバーマン製造機で、合体した姿。
[編集] MAシリーズ
- MA3(声:内藤玲)
- MA5(声:渡辺慶)
- MA7(声:金子はりい)
- MA9(声:前田剛)
強い強調(太字)===その他===
- ボン婆さん(声:麻生かほ里)
- ボンバー星人。通称モモちゃん。ボンバー星でシロボンと暮らしてきた。時としてシロボンに厳しい試練を与え、ボンバーマンとして鍛え上げることもある。
- ルーイ(声:寺田はるひ)
- シロボンの親友。「ルーイ」としか話せない。シロボン以上にしっかりしているところがある。
- ミスティ(声:松本梨香)
- 「宇宙盗賊」を名乗る女の子。その仕事柄ジェッターズやヒゲヒゲ団と張り合うことも多い。マイティにほのかな想いを抱いていたが、勝気な性格からそれを言い出せないうちにマイティが行方不明になってしまったことを悔やんでいる。宇宙のゴミ捨て場でゼロを見つけ、それが後のストーリーに大きな影響を与えていく。
- ゼロ(声:高橋広樹)
- 正式名称MA-0。メカードによって作られたボンバーマンのアンドロイド。ミスティに故障した状態で見つけられたときは記憶を失っており、「ゼロ」という名は刻印されていた製造番号からミスティが付けた。まだ自我を持っていないときに、メカードの命令でマイティを襲い、ボンバーマンとしてのデータを吸い取ったが同時にマイティの記憶も吸収してしまい、メカードに失敗作として廃棄されたところをミスティに拾われた。すべての悲劇の元凶は自分だとして、すべてに決着をつけたうえで自身も破壊しようとしている。最後はMAXと相打ちになり、シロボンにマイティの「最後の姿」を見せてその機能を止めた。
- アジョー
- チゲチゲ団総帥。ヒゲヒゲ団の戦闘隊長「ムジョー」のそっくりさん。
- 「キャラボンを守れ!」では、本来彼がキャラボン警察に追われているのだったが、ムジョーのおかげでそのピンチを乗り越えた。格好、性格、仕草など完璧にムジョーに似ている。
[編集] スタッフ
- 原案:ハドソン
- 連載:月刊コロコロコミック -小学館-
- 企画プロデューサー:紅谷佳和(TV TOKYO) 松下洋子(nas)
- 企画原案:藤原茂樹
- クリエイティブディレクション:水野祥司
- シリーズ構成:前川淳
- キャラクターデザイン:香川久
- メカニックデザイン:常木志伸
- 美術監督:坂本信人(ビックスタジオ)
- 色彩設計:もちだたけし
- 撮影監督:近藤慎与
- 編集:松村正宏(JAY FILM)
- 音楽:丸山和範
- 音響監督:郷田ほづみ
- 音響効果:倉橋静男(サウンドボックス)
- 録音制作:神南スタジオ
- キャスティング:ネルケプランニング 等々力佐和子
- 音楽プロデューサー:池田孝浩 松下眞子
- 音楽制作/協力:コナミメディアエンタテインメント テレビ東京ミュージック
- アニメーションプロデューサー:松田桂一(スタジオディーン)
- プロデューサー:山川典夫(TV TOKYO) 杉山敦夫(nas)
- 監督:小寺勝之
- アニメーション制作プロダクション:スタジオディーン
- 製作:TV TOKYO・nas
- 著作(C)HUDSON/TV TOKYO・nas
[編集] 主題歌
- 第一期オープニングテーマ
- 僕は崖っぷち(作詞:すわひでお/作曲:古川竜也/編曲:古川竜也/唄:すわひでお)
- 第二期オープニングテーマ
- ホップ! スキップ! ジャンプ!(作詞:すわひでお/作曲:片岡嗣実/編曲:古川竜也/唄:すわひでお)
- 第一期エンディングテーマ
- 小さな頃の小さな記憶(作詞:松本あすか/作曲:丸山和範/編曲:井内正博/唄:松本あすか)
- 第二期エンディングテーマ
- love letter(作詞:ふじのマナミ/作曲:片岡嗣実/編曲:片岡嗣実/唄:パーキッツ)
- 第一期エンディングにて、ヒゲヒゲ団にスポットライトを当てた回で、エンディングの絵が主人公のシロボンではなく戦闘員になったというお遊びがあった。
[編集] 放送日時・サブタイトル
2002/10/2 第1話「憧れのボンバ―マン」
2002/10/9 第2話「5人目のジェッターズ」
2002/10/16 第3話「強敵!合体ボンバ―マン」
2002/10/23 第4話「シロボン無断発進!」
2002/10/30 第5話「地底ゴー!ゴー!ゴー!」
2002/11/6 第6話「謎の男、MAX(マックス)」
2002/11/13 第7話「ヒゲヒゲ団を追いかけろ!」
2002/11/20 第8話「想い出の青いバラ」
2002/11/27 第9話「宝島を目指せ!」
2002/12/4 第10話「夕焼けのボムスター」
2002/12/11 第11話「ママをたずねて三千光年」
2002/12/18 第12話「キャラボンを守れ!」
2002/12/25 第13話「シロボンの敗北」
2002/12/30 第14話「栄光のヒゲヒゲ団!」
2003/1/8 第15話「さらばジェッターズ」
2003/1/15 第16話「帰ってきたシロボン」
2003/1/22 第17話「魅惑のマーメイドボンバー!」
2003/1/29 第18話「友情のサンライズボム」
2003/2/5 第19話「MAXとシロボン」
2003/2/12 第20話「耕せグランボンバー!」
2003/2/19 第21話「古代温泉郷の決闘!」
2003/2/26 第22話「マイティの一番長い日」
2003/3/5 第23話「シャウトの涙」
2003/3/12 第24話「電撃サンダーボンバー!」
2003/3/19 第25話「明かされた真実」
2003/3/26 第26話「ボクらジェッターズ!」
2003/4/2 第27話「機能便利ガング!」
2003/4/9 第28話「ルーイとおはなし」
2003/4/16 第29話「大きな星のメロディ」
2003/4/23 第30話「カレーと王子様」
2003/4/30 第31話「ミスティ大作戦」
2003/5/7 第32話「憧れのシロボン」
2003/5/14 第33話「アインでボン!」
2003/5/21 第34話「激闘! B-1グランプリ!!」
2003/5/28 第35話「B-1勝負! 燃えよシロボン!」
2003/6/4 第36話「密着! ジェッターズ24時」
2003/6/11 第37話「蘇るMAX」
2003/6/18 第38話「大発明を守りきれ!」
2003/6/25 第39話「疑惑の健康診断」
2003/7/2 第40話「クーデター勃発」
2003/7/9 第41話「新生!闇のヒゲヒゲ団」
2003/7/16 第42話「ムジョー、男の塩ラーメン」
2003/7/23 第43話「突入! シュヌルバルト」
2003/7/30 第44話「ボムスターを探せ!」
2003/8/6 第45話「ゼロとシロボン」
2003/8/13 第46話「ボムクリスタルの秘密」
2003/8/20 第47話「それはそれは恐ろしいメカード」
2003/8/27 第48話「激突?! ジェッター星!」
2003/9/3 第49話「シュヌルバルト奪還!」
2003/9/10 第50話「合体!ダークフォースボンバー!」
2003/9/17 第51話「ボンバー星最後の日!」
2003/9/24 第52話「進め!ジェッターズ!」(終)
[編集] ゲーム
- ボンバーマンジェッターズ
- ボンバーマンジェッターズ ハドソン・ザ・ベスト
- ボンバーマンジェッターズ ゲームコレクション
- ボンバーマンジェッターズ 伝説のボンバーマン
[編集] 外部リンク
テレビ東京系列 水曜18:30枠 | ||
---|---|---|
前番組 | ボンバーマンジェッターズ | 次番組 |
シャーマンキング | 遊☆戯☆王デュエルモンスターズ |
カテゴリ: 書きかけの節のある項目 | テレビ番組に関するスタブ | アニメに関するスタブ | ボンバーマン | アニメ作品 ほ | テレビ東京系アニメ | スタジオディーン | ゲームボーイアドバンス用ソフト | ゲームキューブ用ソフト | プレイステーション2用ソフト