プライマス (トランスフォーマー)

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プライマス（Primus）は、トランスフォーマーシリーズに登場する架空の人物。

光と秩序の神、プライマスは宇宙をユニクロンから守るためトランスフォーマーを作った創造神である。

注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。

[編集] マーベル・コミック社版

アニメと共に海外での主要なメディア展開であった、アメコミ版でのプライマスの描写を記す。

混沌の象徴、ユニクロンは過去の宇宙を喰らい尽くそうとしていた。彼は虚空で眠りに付き、喰い残された宇宙の断片が互いに反応、現在の宇宙を産んだビッグバンが起こったのである。彼は目覚めると再び宇宙を喰らい始めた。

宇宙は自己防衛のため、ある存在を産みだした。それがプライマスである。

彼らの戦いは霊的な次元（Astral Plane）に移ったが、また物質界に戻った。その際、プライマスは、自身とユニクロンを金属惑星に封じ込めたのである。ユニクロンはその体を金属の巨大なロボットに作り変えた。プライマスは対抗するべく、自らを機械惑星セイバートロンと変化させ、眷属トランスフォーマーを生み出し、ユニクロンに気付かれないよう休眠していたのだ。

1991年、トランスフォーマー達の戦争中、セイバートロンの内部で起こった爆発がプライマスを呼び起こしてしまう。プライマスの悲鳴はユニクロンに探知されてしまった。ユニクロンはセイバートロンに近づき、眷属としてガルバトロンを送り込んだ。だが、ガルバトロンはユニクロンの危険性に気付き、プライマスを呼び起こした。最高議会員サロン（Xaaron）の姿で目覚めたプライマスは、全てのトランスフォーマーをセイバートロン星に呼び寄せたのだ。コンボイは、マトリクスを用いてユニクロンを破壊することに成功した。

上記は米版マーベルコミックの設定であるが、このストーリーは英国版コミックが初出である。プライマスとユニクロンの眷属同士の争いは米版では省かれた。

後の公式ファンイベント「BOTCON」、「OTFCC」限定コミックではプライマスはセイバートロン星にトランスフォームする以前に、小さな惑星である実験をしている。"Protos"という名のこの世界で、最初の12人のトランスフォーマーを産み出され、彼らは十二宮のモチーフを与えられている。

[編集] 外観

プライマスの原形は、サイバトロン総司令官ロディマスコンボイの外見に酷似している。これが英国版コミックや、『ムービー』にて、ロディマスがマトリクスに選ばれた描写へと繋がるとされる。

[編集] ビーストウォーズシリーズ

旧テレビシリーズでは一切言及されなかったが、『ビーストウォーズメタルス』最終回において、「プライマスの誓約（the Covenant of Primus）」なる預言書が登場した。

[編集] マイクロン伝説以降のシリーズ

『マイクロン伝説』では、ユニクロンの初玩具化が実現し、新たな設定が作られた。ユニクロンとプライマスは双子の兄弟で、宇宙探査のため遣わされた超存在の使者とされた。エネルゴン（トランスフォーマーに有益なエネルギーの呼称）に満ちた空間を邪悪な魂を持つユニクロンは占有するべく、プライマスをある惑星に封じてしまったのである。

ちなみにこの双子設定は、アメリカでの著作権を所有するマーベルコミック社が出版したムック「アルティメットガイド」にて公式設定に持ち込まれ、後のシリーズに影響を与えている。

『スーパーリンク』ではプライマスはエネルゴンの集合体のような姿でセイバートロン星の奥深くに存在している。『マイクロン伝説』での戦争後、平和になったセイバートロン星に到来した地球人の少年、キッカーにより発見された。彼にエネルゴン探知能力を与え、サイバトロンにはスーパーリンク（合体）能力を与えている。本作での戦争勃発後は、戦死した守衛ウイングダガーを新戦士ウイングセイバーとして再生、他サイバトロン戦士のパワーアップや、オメガコンボイの巨大化にも関わっている。力を使いすぎて休眠状態になったプライマスは、オムニコン達によるスーパーエネルゴンの注入で覚醒。そしてスーパーエネルゴンと一体化、ユニクロンの残滓を太陽に変えた。

『ギャラクシーフォース』にて遂にその姿を表した。トランスフォーマーの創造神である彼はセイバートロン星そのものでもあった。彼はその力をプラネットフォースとして分割、宇宙に隠していた。彼の復活のためにはその力を呼び出す、四つのキーが必要であった。トランスフォームし、その巨躯を現してからは、グランドブラックホールの拡散を防ぎ、巨大なスーパースタースクリームと戦っている。スーパーリンク、ギャラクシーフォース両作品共に玄田哲章が演じる。

『ギャラクシーフォース』は海外版『Transformers Cybertron』との設定が多少異なる。海外版では前作の続編となっており、ユニクロンとプライマスが共同して産み出したエネルゴンの太陽は、Megatron（マスターメガトロン）がユニクロンの力を吸収したことでバランスが崩れブラックホール化、プライマスはセイバートロン星に戻ったという設定である。