フォー・コーツ
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フォー・コーツ(The Four Courts)はアイルランドの首都ダブリンに存在する建築物。現在アイルランド共和国における最高裁判所、高等裁判所、特別犯罪法廷Special Criminal Court、中央犯罪法廷Central Criminal Courtがおかれている。
 
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この建物は1796年から1802年にかけて建築された。設計を行ったのはダブリンのカスタム・ハウスと同じジェームズ・ギャンドンである。衡平法裁判所、王座裁判所、財務裁判所、民事訴訟裁判所が設置されたためこの名称で呼ばれるようになった。19世紀の司法改革でこれらの裁判所は廃止されている。1924年にはアイルランド自由国が建国され、今日の司法制度が形成された。
1916年フォー・コーツはアイルランド人民族主義者ネッド・ダリーの率いる部隊により占領された。このイースター蜂起におけるイギリス軍の砲撃では建物は無事であったが、アイルランド内戦において大きな損傷を被った。英愛条約に反対するグループが建物を占拠したのに対し、アイルランド暫定政府を率いるマイケル・コリンズは投降勧告の後建物を砲撃した。占領グループは投降の際に公文書館を放火し、多くの貴重な資料が灰となった。
その後ダブリンの裁判所はダブリン城の総督宮殿におかれていた。1932年にフォー・コーツは再建され、ふたたび裁判所がここに設置された。1937年の新憲法Bunreacht na hÉireannにより司法制度は再び改革された。
ダブリンの歴史を物語る建物として現在多くの観光客がここを訪れている。建物の状態の劣化などにより裁判所の移転が議論されている。
