ビリー・キッドマン
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ビリー・キッドマン(Billy Kidman、1974年5月11日 - )は、アメリカ合衆国のプロレスラーである。ペンシルバニア州アレンタウン出身。本名はピーター・ヤコブ・グルーナー(Peter "Jacob" Gruner)。身長178cm、体重89kg。入場曲はYou Can Run。
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[編集] 経歴
プロレスデビューは1994年。プロレススクールのWCWパワープラント卒業後、WCWのライトヘビー級の中心選手として活躍。レイヴェンの軍団フロックに所属していたこともある。1998年、フベントゥ・ゲレーラを破りWCW・クルーザー級王座を獲得し、同階級で活躍する。フロック脱退後はフィルシーアニマルズに所属。レイ・ミステリオ、コナンをパートナーに、WCW・タッグ王座を獲得するなどタッグ戦線でも結果を残す。また、レイ・ミステリオとのタッグは同タッグ王者歴代最軽量(合計360ポンド)という記録も持つ。フィルシーアニマルズの女子マネージャーが、後に妻となるトリー・ウィルソンである(2006年10月離婚)。同団体ではハルク・ホーガンとも抗争した経験を持つ。レイ・ミステリオとWCW・クルーザー級タッグ王者を獲得したが、同団体が崩壊。
WCW崩壊によりWWEへ移ってからWWE・クルーザー級王座、WWE・タッグチーム王座(パートナーはポール・ロンドン)を獲得するが、2005年7月 WWEを解雇された。
公式には「スーパースターとしてのカリスマ性の不足」が解雇理由とされているが、本人の弁によればWWEが経費節約のために海外ツアーに伴う長距離移動に一部の選手を除いてエコノミークラスを使うよう決定したのに対し、フロントとの会談の席で抗議して不興を買ったのが原因だという。
解雇後は数度インディー団体に登場している。TNAのバックステージ訪問の噂が何度か流れたが、契約には至っていない。2006年7月WWEのダーク・マッチにマスクをして試合をしたと言われているが、それを最後に彼の試合に関する情報は途絶えている。
WWEディーバのトリー・ウィルソンと結婚していたが、2006年10月にトリーが自身のブログで離婚を発表した(ページ自体はすぐに削除)。
[編集] 得意技
- シューティングスター・プレス
- キッドマンのアイデンティティーとも言うべき技だが、失敗してチャボ・ゲレロ・ジュニアを負傷させた経験を持つ。トップロープから場外に立つ相手に繰り出すなどのバリエーションも存在する。
- BKボム
- 両手で相手の首を掴んで持ち上げ、尻餅をつくようにして相手の背中をリングに叩きつける。雪崩式で出すこともある。
[編集] その他
- ルックスに優れレスラーとしての実績も充分ありながら存在感が希薄であるとされ、前述の解雇理由とあいまってネット掲示板等で妙な人気を博す。
「試合をしていても姿が見えない」「へよっへよっ(入場曲のイントロ)」など。
- フジテレビにてWWE番組を放送してたとき、担当アナウンサーの千野志麻がキッドマンのファンであった。
- 彼の入場曲としておなじみのYou Can Runが初めて起用されたのは、サバイバー・シリーズ2002のクルーザ級王座戦。同王座の獲得に成功している。
[編集] 関連項目
カテゴリ: アメリカ合衆国のプロレスラー | WWE | 1974年生