バイオミラクル ぼくってウパ
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バイオミラクル ぼくってウパ | |
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ジャンル | アクションゲーム |
対応機種 | ファミリーコンピュータ[FC]、iアプリ[i] |
開発元 | [FC,FCD]コナミ [i]コナミデジタルエンタテインメント |
発売元 | [FC,FCD]コナミ [i]コナミデジタルエンタテインメント |
人数 | 1人 |
メディア | [FCD]ディスクカード(両面) [FC]2Mbカセット |
発売日 | [FCD]1988年4月22日 [FC]1993年2月16日 [i]2006年11月1日 |
『バイオミラクル ぼくってウパ』は、コナミから発売されたファミリーコンピュータ用アクションゲームソフト。
目次 |
[編集] 概要
1988年4月22日にディスクシステム用として発売され、ディスクシステム衰退後の1993年2月16日にはロムカセットに移植された。ロムカセット版に初心者向けのイージーモードが追加されている。2006年11月1日には、コナミデジタルエンタテインメントが提供する携帯電話向け有料サイト「コナミネットDX」にて、『コナミ名作シリーズ』の第8弾としてiアプリへ移植された(FOMA90xシリーズ専用)。
主人公はルアクーヨ王国の王子、赤ん坊のウパ(名前の由来は勇者ウパラートから)。魔王「ザイー」を倒してさらわれた赤ん坊たちを救出することが目的。
主人公も敵キャラクターも可愛らしいことが特徴だが、アクションゲームとしての難易度は高い。
[編集] システム
このゲームは『スーパーマリオブラザーズ』に似た形式のアクションゲームで、全部で7つのワールドから構成されており、各ワールド内には3つのエリアがある。通常の地上面の他、水中面や、ケーキやチーズの中に入って穴を掘りながら進んでいく面もある。スクロールの方向は横方向が多いが、縦スクロールの面もある。当時としては画期的な、引力・見た目ともに上下逆ステージ(5-2)、上から下にスクロールするステージ(7-1)が登場した。各ステージの最後に待ち受けるボスキャラクターを倒し(面によってはボスがいない場合もある)、宝箱を開ければ面クリア。
主人公のウパは四つん這いで進んでいき、武器の「ガラ=スウォード」(ガラガラ)で敵を攻撃する。これで敵を叩くとその敵は風船のように膨らみ、宙に浮かぶ。膨らんだ敵キャラクターは体当たりで飛ばして他の敵キャラクターにぶつけたり、ウパがその敵キャラクターの上に乗って高い場所へ行くこともできる。ただし一定時間経つと膨らんだ敵は破裂する(そのときに上に乗っているとダメージを受ける)。敵を膨らますと100点、破裂後の地面落下でさらに100点が得られる。また、ウパの顔が描かれた赤いブロック(以下、ウパブロック)を叩くとアイテムが出現し、それを取得する事によってさまざまな効果が現れる。
ボスは通常の敵と違い膨らますことができず、ボスが口から吐き出すザコ敵を膨らませてぶつけることによってダメージを与える。3発(ワールド最後のボスは5発)敵をぶつければボスを倒せる。
残機制とライフ制を採用している。ライフは初期状態では3つだが最大5つまで増やすことができる。ライフは敵キャラクターや敵が吐き出す弾、自分が飛ばした敵、トゲトゲの障害物に触れたりすると1つずつ減っていき、0になると1ミス。穴に落ちたり、残りタイムが0になったりしたときも1ミスとなる。
ゲームオーバー時は、コンティニューは可能だが、セーブはできない。ただし、タイトル画面で隠しコマンドを入力することによって、開始する面を選択(ステージセレクト)することができる(最終のワールド7は選択できない)。
[編集] アイテム
- 哺乳瓶
- ライフを回復させる。ウパブロックを叩くと出現するが、敵を倒した時に出る場合もあり、その時は赤ちゃんのキャラクターが出たあとに哺乳瓶に変わる。
- ミルク
- ウパブロックを叩くと出てくるアイテム。取るとライフが全回復する。
- ハート
- ライフの上限が1つ増える。ライフ減の状態で取ると1つ増え+全回復になる。
- ベル
- 点滅しているベルで、取るとハイハイ状態から立ち上がった状態になり、一定時間無敵時間になる。この状態の時は移動スピードがアップする。ウパブロックからは滅多に出ない貴重なアイテム。
- 1UP
- ウパブロック、各ワールド最後の宝箱などから出現するアイテム。後者は1/2の確率で取ることが出来る。
[編集] ワールド紹介
1ワールド×3面=21面という設定となっている。
- ワールド1 : お菓子の世界
- ワールド2 : 野菜の世界
- ワールド3 : 氷の世界
- ワールド4 : 半導体の世界
- ワールド5 : 文房具の世界
- ワールド6 : 乳製品の世界
- ワールド7 : おもちゃの城
[編集] 他ゲームへの出演
ウパは他のコナミゲームへも多数ゲスト出演している。『ワイワイワールド2 SOS!!パセリ城』ではリックルの変身キャラとして登場。また、シューティングゲーム『極上パロディウス ~過去の栄光を求めて~』においても、スーパーファミコン版限定でウパ、及び妹のルパ(2Pキャラクター)が自機として登場した。彼らは続編の『実況おしゃべりパロディウス』にも引き続き出演。装備の内容が『雷電』『達人王』などを意識した物となっている。
また、音楽ゲーム『ポップンミュージック9』にはこのゲームのBGMをアレンジした物が収録され(編曲はMr.Tこと内田智之)、ウパ・ルパ(2P)も曲の担当キャラとしてゲスト出演している。プレイヤーキャラとして使う事も可能。
2006年にはiアプリ用に移植された『コナミワイワイワールド』で、版権上の問題から『グーニーズ』のマイキーの代理キャラとして、このゲームを意識したお菓子ステージと共に登場している。