ニュースセンター9時
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ニュースセンター9時は1974年4月から1988年3月までにかけて、NHK総合で放送された報道番組。午後9時から40分間の放送(JST)。
後期では、『NC9』（英語の『NEWS CENTER 9』の頭文字から引用）という略称が広く浸透した。民放各放送局がバラエティーやドラマなどを放送するゴールデンタイムと言われる時間にあえて今日一日を振り返る番組として放送を開始した。
きっかけは、NHK版の『JNNニュースコープ』（TBS）のようなキャスター主導のニュース番組を開始しようというNHK内部の働きかけによるものとされる。1969年頃に実現しかけたが、時期尚早という判断により立ち消え。それからおよそ3年経ってようやく実現した。
初代のメインキャスターは磯村尚徳で、磯村の軽快でわかりやすいニュース解説が人気を博した。「ちょっと、キザですが・・・」の枕詞は有名。長嶋茂雄の引退試合の日、試合の後すぐNHKに招いたり、中秋の名月を冒頭に放送するなど多くの試みを行っている。
結果、それまでの政治・経済・社会という放送順序の意識的の排除、話し言葉で伝えるスタイル、ニュース映像の価値の向上など、ニュース番組への貢献は大きい。
キャスターに外国駐在の経験者が多いこともあり、他のNHKニュースに比べて国際ニュースを重視していたように受け止める視聴者も多い。サミット取材も事欠かさなかった。小浜維人キャスターまで、アシスタントとしてアナウンサーも出演している。
また、それ以前のニュース番組ではほとんど扱われる事がなかった文化や芸能の話題も取り上げ、放送開始直後の1974年に は宝塚歌劇団の『ベルサイユのばら』公演が大ヒットした要因を取材している。
1988年4月の改編で番組が終了し、平野次郎解説委員をメイン司会者にすえた『NHKニュースTODAY』にそのバトンを渡した。
[編集] 歴代キャスター
MC
- 磯村尚徳 （1974年4月 - 1977年3月）
- 勝部領樹、末常尚志 （1977年4月 - 1979年3月）
- 小浜維人 （1979年4月 - 1982年3月）
- 木村太郎、宮崎緑 （1982年4月 - 1988年3月）
スポーツ
※1982年4月以降はスポーツの専任キャスターはなし。
天気
- 森田由紀子（1974年4月 - 1976年3月）
- 斎藤恵子（1976年4月 - 1977年3月）
- 若月純子（1977年4月 - 1978年3月）
- 古川小夜子（1978年4月 - 1979年3月）
- 野田和美（1979年4月 - 1980年3月）
- 友杉祐子（1980年4月 - 1982年3月）
- 倉嶋厚（1984年4月 - 1985年3月）
※1982年4月-1984年3月、および1985年4月以降は天気の専任キャスターはなし。
[編集] 備考
ロゴに「9」の字を使用していた時期が長く、そのため「子供の寝る時間」の象徴的に当番組（のオープニング）を利用した世帯もあった。初代のオープニングは、怪奇番組を連想させるようなおどろおどろしいものであった。
関東向けのニュース番組は1993年まで「ニュースセンター」の名称を使用していた。
- ニュースセンター640、ニュースセンター630（現在の首都圏ネットワーク）
- ニュースセンター850、ニュースセンター845（現在の首都圏ニュース845）
- ニュースセンター首都圏（現在のこんにちはいっと6けん）
[編集] 関連項目
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