ドリームステージエンターテインメント
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株式会社ドリームステージエンターテインメント(Dream Stage Entertainment, DSE)は日本の興行会社。格闘技イベント「PRIDE」「PRIDE武士道」シリーズやプロレスイベント「ハッスル」シリーズを主催する。
[編集] 略歴
1999年、これまでPRIDEを主催してきたKRS（格闘技レボリューション・スピリッツ）が解散することとなっため、PRIDEの運営を引き継ぐために、森下直人らが設立。森下が代表取締役社長、榊原信行が常務取締役に就任。森下がエイデン、榊原が東海テレビ放送の子会社というように、主要な社員が名古屋に拠点を置く企業の出身者で占められた。
同社は年に数回PRIDEを開催し、当初の目玉であった高田延彦に代わる新しいスター選手桜庭和志の出現によって、その人気は格闘技ファンに定着。2000年の「PRIDE GP2000 決勝戦」で、桜庭がグレイシー柔術のトップ選手ホイス・グレイシーを破った際には一種の社会現象ともなった。
2003年1月8日に森下が自殺。榊原が常務から社長に昇格する。資本的にもテレビ制作会社のイーストとスカイパーフェクTVからの出資を受け、DSEは新体制で出直すこととなった。榊原体制の下、一年に一度のグランプリを軸にした路線は格闘技ファンの高い支持を得て、PRIDEは東京ドームやさいたまスーパーアリーナなどの大会場での興行を連発。これを軒並み満員にして、「もっともチケットの売れる格闘技イベント」と呼ばれることになる。フジテレビ系列でのゴールデンタイム放映でも高い視聴率を獲得。PRIDEはK-1と人気を二分する格闘技イベントに成長する。だが、人気選手ミルコ・クロコップの移籍などをめぐり、かつては友好関係にあったFEG（K-1の主催団体）とは関係が悪化。以降、DSEとFEGは日本の格闘技シーンを2つに分断する冷戦状態が今も続いている。
2003年5月26日に東京都港区赤坂から同区北青山に本社を移転。10月には、新しいブランドである「PRIDE武士道」を横浜アリーナで旗揚げ。外国人選手中心になりがちなPRIDEとは別に、日本人に光を当てるのが目的のイベントであったが、当初はPRIDE本戦との差別化が明確でなく、集客は低調だった。後に、五味隆典の躍進を得て、軽量級を中心にしたイベントとしての位置づけが与えられ、現在では有明コロシアムを満員にするなど人気も定着している。大晦日にはFEG・TBS系の「Dynamite」と対抗するかたちで、「PRIDE男祭り」を初めて開催。以降、大晦日にはTBS系とフジテレビ系の放送局が同時間帯に格闘技を放映する事態が毎年続いている。
2004年１月には、小川直也、橋本真也、高田の３人を主要キャストとするプロレスイベント「ハッスル」をさいたまスーパーアリーナで旗揚げ。高田が高田総統というキャラクターに変身するなど、徹底してショーアップされたプロレスを展開したが、これはPRIDEの主催団体がプロレスを開催することに違和感を持つ格闘技ファンと、プロレスを圧倒してきたPRIDEに反感を持つプロレスファンの両側からバッシングを受ける。以降、２ヶ月ごとに横浜アリーナで興行を開催したものの、集客は伸びず、いったん小規模の会場に開催を移して、体制の立て直しを図ることとなった。グラビアアイドルのインリン・オブ・ジョイトイらがリング上でプロレスラーと試合を行う、ある意味シュールとも呼べる路線は話題を呼び、2005年11月、狂言師の和泉元彌やお笑い芸人のレイザーラモンHGがプロレスデビューした「ハッスルマニア2005」で一気に人気がブレイク。
また、2004年に映像媒体の製作業務等を行なう子会社のドリームステージピクチャーズを設立。代表は榊原が兼務。映画事業への参入を進め、2005年公開の「殴者」、2006年公開の「シムソンズ」を製作している。
DSEが発足した当初は、格闘技雑誌「SRS-DX」を発行していた株式会社ローデス（谷川貞治や柳沢忠之が在籍）がスーパーバイザー的立場にあり、作家の百瀬博教もPRIDEの運営に関与していた。現在は、山口日昇が編集長を務める「紙のプロレス」が雑誌媒体の立場からDSEの主催するイベントをバックアップしている。
2006年6月5日、フジテレビより放送契約の解除が発表される。これにより、DSEはPRIDE・ハッスルシリーズのフジテレビによる番組制作と地上波中継は出来なくなった。フジテレビはDSEによる契約違反があったとし、契約の守秘義務により内容へ言及は避けている。
2006年6月8日、DSEは東京プリンスホテルで公式会見を行った。この会見は一般開放され、約600人ものファンが終結した。このとき、フジテレビより放送契約の解除が発表され、7月1日の開催が危ぶまれたプライドGPも予定通り行われると発表。同時に榊原代表の口から事実無根の報道によってイメージを傷つけられたとして週刊現代・川又聖矢氏を民事告訴（4月に刑事告訴済み）し、損害賠償請求も検討していることを発表した。
[編集] 会社概要
- 商号
- 株式会社ドリームステージエンターテインメント
- 代表取締役社長
- 榊原信行
- 設立登記
- 本社
- 資本金
- 1億1545万円（2004年9月現在）
- 売り上げ
- 約18億円（2001年）
- 年商
- 約40億円（2003年）
- 正社員数
- 18名（2004年9月現在）
