トヨタ・メガクルーザー

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トヨタ・メガクルーザーは、トヨタ自動車が生産していた自動車である。

[編集] 概要

トヨタ・メガクルーザー
製造期間	1996年-2002年
ボディタイプ	4ドア
全長	5090mm
全幅	2170mm
全高	2075mm
ホイールベース	3395mm
トレッド　前･後	1795mm・1775mm
エンジン型式(1996年1月-1999年4月)	15B-FT型直4 4104cc
馬力/トルク(1996年1月-1999年4月)	155PS(114kw)/3200rpm 39kgm(382Nm)/1800rpm
エンジン型式(1999年5月-)	15B-FTE型直4 4104cc
馬力/トルク(1999年5月-)	170PS(125kw)/3000rpm 43kgm(422Nm)/1600rpm
トランスミッション	4AT
サスペンション /スプリング　前	ダブルウィッシュボーン /縦置きトーションバー
サスペンション /スプリング　後	ダブルウィッシュボーン /縦置きトーションバー
ブレーキ　前	インボード式ベンチレーテッドディスク
ブレーキ　後	インボード式ベンチレーテッドディスク
タイヤ	37×12.50R17.5 8PR LT
燃料タンク容量	108l
車両重量	2850kg
姉妹車	高機動車　BXD10
同クラスの車種	ハマー・H1
この表は自動車のスペック表テンプレートを使用しています

陸上自衛隊向けの高機動車の民生バージョンとして、1996年1月に登場した多目的車。

最終組み立ては岐阜車体。

航空自衛隊と海上自衛隊は高機動車ではなく、この車種を採用している。

登場時にはその大きさや外観から、和製ハマーとも呼ばれたが、メガクルーザーは運転姿勢に余裕があり、エンジン、トランスミッションも2トントラックのダイナと同様なため、「操縦」する感覚のハマーH1に比べ、運転自体は非常に易しい。あくまでも開発の主眼は災害時の救援や人命救助などの業務用途であり、ハマーH2のような遊びに使う、いわゆるSUV的なクルマでは決して無い。そのため、意地の悪い見方をすれば、「刺激が無く、いささか退屈」と言うこともできる。

リアに油圧式の逆相（小回り）4WSを装備しており、最小回転半径（外側前輪の軌跡）は5・6mであるが、リア・オーバーハングを振り出すため、狭いところでの転回には注意が必要となる。油圧式のため、エンジンを止めると作動しない（中立を保つ）。

定員は6人。エアコン、オーディオなどある程度の快適装備は装備しており、RAV4（SXA10系）のものを流用した着脱式のサンルーフも選べるが、これもお楽しみ用と言うより「作業用ハッチ」の意味合いが強い。このサンルーフに合わせるため、前部ルーフは不自然に膨らんでいる。

フレーム下やサスペンション・アームの処理が非常に良く、ハブ・リダクションドライブを採用しているため、最低地上高420mmは「使える」数値である。

トルセンLSDのほかにマニュアル・デフロックを持ち、さらにタイヤ空気圧調節機能まで備えるため、このクルマがスタックするような場所では、あとはクローラ付きの車両を使うより手は無いと言われる。

高機動車と異なり、ランフラットタイヤではないため、スペアタイヤを装備する。

ボンネットは一般的な積層FRPで、高機動車の真空成型品に比べ、ややグレードが落ちる。

発売当初は興味本位の一般ユーザーの購入や、企業の広告塔として利用された例も見られたが、時期が経ち、落ち着いてくると、やはりメインユーザーはJAFや消防、自治体などなり、本来の姿となっている。

また、少数が海外のコレクターの元へ渡っている。

価格は962万円（エンジンが変更された99年以降は980万円）で、諸費用を含めると1010万円となり、国産車ではホンダ・NSXとほぼ同等であった。

標準の車体色は白と紺の2色が用意されており、室内はビニールのセミトリムとされ、色はグレーであった。

2002年で生産は一旦終了となったが、高機動車の生産が引き続き行われていることと、手作りに近い生産ラインのため、必要があればその都度再開される。

総生産台数は132台と言われる。