テム・レイ
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テム・レイ(U.C.?~0079年12月?)は、アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する架空の人物(声優:清川元夢)。地球連邦軍の技術士官であり、本編の主人公アムロ・レイの父親でもある。V作戦の中心人物であったとされ、ガンダムの設計にも大きく関わっている。階級は大尉。妻はカマリア・レイ。TV版の登場話数:第1話・33話・34話
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 劇中での活躍
テレビアニメ版第1話(及びアニメ映画版『機動戦士ガンダム』序盤)にて、ホワイトベースに乗艦している技術士官として登場。サイド7に入港後、そこで極秘に建造されていたガンダムをホワイトベースに積み込む任務に当たるが、ジオン公国軍のモビルスーツ部隊が奇襲をかけてきたため、サイド7の避難民よりもガンダムを優先してホワイトベースに移送させようとする。その後、アムロによって偶然起動されたガンダムがジーンのザクIIを撃破した爆発に巻き込まれ、宇宙服は予め着用していたもののスペースコロニーに開いた穴から宇宙へ飛ばされていってしまう。
その後はサイド6に流れ着いたらしく、ホワイトベースがサイド6に寄港する第33話(及びアニメ映画版『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』中盤)にて偶然アムロと再会する。しかし、酸素欠乏症の後遺症を患っており、以前の精悍さはなくなっていた。アムロに自作したガンダム用の回路部品を手渡しているが、古い型式であるとしてアムロはこれを投げ捨てている。
アニメ映画版では、テレビでガンダムが大活躍している様子を見てはしゃぎ、外に飛び出したところで階段を踏み外し、転げ落ちるシーンが追加された。富野由悠季の小説作品『密会 アムロとララァ』作中に描かれるこのシーンでは、この時テム・レイは死亡したと記述されている。
なお、初回のTV放映では『ティム・レイ』と表記されていた。
[編集] その他
パロディ作品等ではしばしばマッドサイエンティスト的な扱いをされ、スーパーロボット大戦シリーズなどでは「テム・レイの回路」(組み込むと性能が低下する反面、修理コストが下がるため、使いようによっては役に立つ)といったネタアイテムが登場する。
任天堂ゲーム機Wiiと同時発売されたゲームソフトSDガンダム スカッドハンマーズでは、ガンダム及びガンダムハンマーの開発者としてホワイトベースのクルー(レイ親子以外は登場しない)となり、被験者として息子のアムロをパイロットにさせ、ガンダムハンマーのみでジオン軍と立ち向かっている。ビームライフルやビームサーベルなども開発段階では存在していたが、テム・レイにより廃案となった。