ダイヤモンド・カッター
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ダイヤモンド・カッター(Diamond Cutter)とは、
ダイヤモンド・カッターとは、相手と同じ方向を向きながら相手の頭を肩に乗せ、頭を持ったまま大きくジャンプし自ら仰向けに倒れて相手の顔をマット、あるいは肩に叩きつける技。
WWE、WCWで活躍したダイヤモンド・ダラス・ペイジがフィニッシュ・ホールドとして使用していた技である。技術を余り必要としない技であるにも関わらず、見た目が良い技なので、多くのレスラーがこれを応用した技を開発している。
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[編集] 派生技
[編集] エース・クラッシャー
- 全日本プロレスで活躍し、現在はWWEのエージェントを務めるジョニー・エースのフィニッシュ・ホールド。ダイヤモンド・カッタ-とほぼ同型の技である(もともとエースがDDPにプレゼントした技である)が、ストーン・コールド・スティーブ・オースチンは自身のフィニッシュであるスタナーをこの技を参考にして開発した。
- エースは他にギロチン式(足を相手の後頭部にかけ、マットに叩き付ける)、メキシカン(タックルなどで飛び込んでくる相手の首を空中で捕えて叩き付ける)、ランニング式(相手の首を抱えたまま走り込んでたたき落とす)など、多彩なバリエーションを見せた。
[編集] TKO
- WWEではマーク・メロの名で活躍し、現在はTNAで活動するジョニー・B・バッドの開発したフィニッシュ・ホールド。相手をファイヤーマンズキャリーに抱え上げ、相手の脚を振ってダイヤモンド・カッタ-に以降する。その見栄えの良さから、太陽ケアなど複数のレスラーがコピーして使用している。
[編集] RKO
- WWEで活躍するランディ・オートンのフィニッシュ・ホールド。相手の頭を持つ時片手しか使わないのが特徴。試合終盤に電光石火で浴びせたり、相手をダウンさせた後オートン特有の両手を大きく広げるアピールをしながら待機し、相手が起き上がってオートンと向き合った瞬間に技を浴びせるという2つのパターンが基本となっている。技名の由来は上記のTKOとオートンの本名であるランディー・キース・オートン (Randy "Keith" Orton) の頭文字を掛けたものという説が有力である。
[編集] ツイスト・オブ・フェイト
- WWEで活躍するマット・ハーディー、その実弟であるジェフ・ハーディー、リタ、クリスティー・ヘミー等が使用しているフィニッシュ・ホールド。相手の頭を脇にはさむDDTの体勢から、自分の体をひねりつつ頭を挟んでいなかった方の手で相手の頭を持ち替えてダイヤモンド・カッターに移行する技。最初にリバースDDTの形で捕え、後頭部を打ち付けるエクストリーム・ツイスト・オブ・フェイトという更なる派生技も存在する。
[編集] ダッドリー・デス・ドロップ
- ECW、WWEで活躍し、現在はTNAを主戦場としているダッドリー・ボーイズ(チーム3D)が使用しているフィニッシュ・ホールド。1人が相手を抱え上げ、もう1人が持ち上がった相手の頭を持ってダイヤモンド・カッターの基本形に移行し、相手をマットに叩きつける合体技。ダッドリー・ボーイズはこの技をテーブルに叩きつける場合が多い。頭文字を取って3Dと略される場合が多い。天コジタッグ(天山広吉&小島聡)の天コジカッターも同型の技。
[編集] ババ・カッター
- ダッドリー・ボーイズ(チーム3D)の兄、ババ・レイ・ダッドリー(ブラザー・レイ)のフィニッシュ・ホールド。ダイヤモンド・カッタ-とほぼ同型の技である。