コア・ブースター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コア・ブースターは、アニメガンダムシリーズのうち、『機動戦士ガンダム』に始まる宇宙世紀を舞台にした作品に登場する、架空の兵器。小型戦闘機であるコア・ファイターに大型ブースターユニットを装着させた戦闘機をこの名称で呼ぶことが多い。
目次 |
[編集] 機動戦士ガンダム
コア・ブースターは、アニメ映画『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』、『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』に登場した機体が最初で、テレビアニメ版『機動戦士ガンダム』のGファイターに代わり登場した地球連邦軍の大型戦闘機。(型式番号:FF-X7-Bst)
[編集] 機体概要
ガンダム、ガンキャノン、ガンタンクに収納されているFF-X7コア・ファイターの後方に機能強化のための大型ブースターユニットを装着させた戦闘機で、装着時にはコア・ファイターの主翼と尾翼を折りたたんだ形態で行う。宇宙・地上共に使用可能で、モビルスーツを載せて運ぶサブ・フライト・システムとしての運用も可能である。武装は、コア・ファイター機首の25mm機関砲(30mmとする書籍もあり)に加え、メガ粒子砲2門と多弾頭ミサイル発射口を装備。コア・ファイターを大きく上回る機動性、航続力そして火力を持つ。ブースター部分の機体色は白で、翼の縁取りに赤が使用されている。開発はハービック社。
一年戦争時には第13独立部隊ホワイトベースに計2機が配備された他、コクピットブロック以外のコア・ファイターのモジュールを省略し量産されたジェット・コア・ブースターが地球上で運用されていた。また、機動戦士ガンダム MS IGLOO -黙示録0079-第一話では、衛星軌道上から強襲してくるジオンのゼーゴックを撃墜すべく、インターセプター仕様のコアブースターが複数出撃している。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] アニメ映画版においての活躍
テレビアニメ版後半ではセイラ・マス及びスレッガー・ロウがGファイターに乗り出撃するが、アニメ映画版ではこれがそのままコア・ブースターに置き換えられている。スレッガーの乗機(005号機)とセイラの乗機(006号機)が登場し、両機ともホワイトベースの主戦力として多大な活躍をするが、スレッガー機は地球連邦軍のソロモン攻略戦の際にビグ・ザムへ特攻し、撃破されている。セイラ機はア・バオア・クー攻略戦まで戦い抜くが、その終盤に放棄されている。
[編集] 機動戦士ガンダム 第08MS小隊
OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』では、コア・ファイターの機首をブースター部分にそのまま接合したような形状のジェット・コア・ブースター(コア・イージー)が登場している。こちらの機体では機体底面にウェポンベイを装備し、OVAではそれにクラスター爆弾を装備して大編隊を組み出撃。ジオン公国軍の秘密基地があるとされる山の形状を変える程に爆撃を敢行した。機体色は灰色と青。
[編集] ガンダム・センチネル
プラモデル企画作品『ガンダム・センチネル』では、Sガンダムのコア・ファイターである「Gコア(型式番号:FXA-08GB)」を使用したコア・ブースター(型式番号:FXA-08GB-Bst)が、作品自体には登場しないもののいくつかデザインされている。スペリオルガンダムの本体に装着されている、バックパックのブースターユニットをGコアに装着した物が基本で、大気圏内での活動のため主翼を装備した物や、宇宙空間での長距離、長時間活動用として、Sガンダムのビーム・スマートガンを装備しGコアとブースターユニットの間に、プロペラントタンクを搭載した物(型式番号:FXA-08GB[Bst]Ex)がデザインされている。またコア・ブースターやウェイブライダーの操縦訓練機として、コア・ファイターと共通の機首を持つ大型戦闘機「ワイバーン」が登場している。
[編集] 機動戦士Vガンダム
アニメ『機動戦士Vガンダム』では、ヴィクトリーガンダムのコアファイターにVダッシュガンダムのバックパック部分の増加装備である、オーバーハングパックを装着した形態がコアブースターと呼ばれている。元のコアファイターの武装である60mmバルカン砲2門に加え、ガトリング砲2門とビーム砲2門が追加され、こちらにおいても武装強化がなされている。また、機体下部のハードポイントに折り畳んだメガビームライフルを装着する事もある。
[編集] 機動戦士ガンダムMSイグルーー黙示録0079ー
一年戦争末期、ジャブローから宇宙艦艇を打ち上げる連邦の動きを阻止すべく、ジオンの試作兵器モビルダイバー「ゼーゴック」が投入された。これを迎撃するために、空対空ミサイルと大型バルカン砲で武装したコアブースターII・インターセプトタイプが出撃。モビルダイバー及びその回収機であるガウ攻撃空母を撃墜している。