Wikipedia:ガイドブック 執筆する
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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既存の項目を編集するには
項目を手直しをするときはまずページの一番上(設定によって異なる)にある「編集」(外装が「Monobook」の場合。「標準」、「ノスタルジア」、「ケルンブルー」の場合は「このページを編集」)をクリックしてみましょう。 一節だけであれば見出しの右にある「編集」のリンクでもいいでしょう。~を編集中という表示と、2つのテキストボックスと3つのボタン(ログインすると2つのチェックボックスも出てきます。詳しくは下の方で。)が表示され、大きなテキストボックスにはそのページに出ていた文書が出ているわけです。しかしこの文書もほとんど文章だけでは出てきません。[[ ]]で囲んであったり頭に*が付いていたり、ところどころ'''~'''となっていたり……記号の意味はもう少し後に譲りましょう。
例えば誤字を直すなら間違っている場所に移動し、その部分を書き直します。新作が出ているので加えたかったら、リストにその作品を書きます。こんな感じで自分の知っていることを書き加えていきましょう。もちろん外部からの丸写しなどは固く規制されているので駄目ですよ(詳しくは第5章で)。
……知っていることを全て書き加えましたか? では早速投稿……と言いたいところですがちょっと待って。つづりの直しでしたら不安になることはないと思いますが作品リストに追加したときには自分の書いたところが浮いていないか気になりませんか? そのときは中央のボタン(プレビューを実行と書かれているボタン)を押してみましょう。すると画面上に “注釈: これはプレビューです。まだ保存されていません!” と表示され、下に編集前と同じような文書が表示されます。しかし実際にはここで表示されているのは今あなたが編集した結果であり、上の注釈はそれがまだ保存されていないことを表しているのです。ここの表示を見て、見た目などがおかしくないか確かめましょう。おかしいなと思ったら修正して再度プレビューします。
見た目もよし、それじゃ投稿するか……と言いたいところですがまだもう1つ。今編集した文書の下にあるボックス、そこには編集内容の要約とありますね。そこに今したことを書いておきましょう。つづりのミスを修正したのであれば “つづりの修正” (人によっては “typoの修正” と書いたりもします)と、新しい作品の追加であれば追加した作品を書いておきましょう。現在のバージョンでは"プレビューを表示"の隣に差分を表示というボタンがあるので、その表示結果で自分のしたことをチェックして要約欄を書くのもいいでしょう。
要約が終ったらいよいよ投稿です。左側のボタン(以上の記述を完全に理解し同意した上で投稿すると書かれているボタンです)を押しましょう。すると今度は先程の注意を促す文は出ずにそのまま文書が出たはずです。これは今あなたが送った内容が送信されて、ウィキペディアに保存され、結果が表示されたわけです。これでウィキペディアの発展の一端を担うことができました。
新しい項目を書くには
項目を見ているときに赤リンク(前の章を参照)になっているところを見つけただとか、前節の要領でドラマの俳優をリンクにしてみたけど赤リンクだったとかという事があるでしょう。もしあなたがその赤リンクになっているものについて何か知っているのであればぜひ記事を起こしてみましょう。
新しい項目を書く方法も、既存の項目の手直しをするのとほとんど変わりません。 ただ1つ、最初にすることが「編集」と書かれたリンクをクリックするのではなく赤リンクをクリックすることになっているだけです。
赤リンクになっている、それじゃ書き始めよう……と思いたくなりますがちょっと待って。単なる文字の間違い、読み方の違いで赤リンクになっているだけで既に目的の記事があるかもしれません。まずは既に項目がないかチェックしてみましょう。検索窓にあなたの書きたいと思う項目名を入れて、「検索」をクリックしてください。
……確認できましたか? 後の操作は既存の項目の編集と同じです。いきなり白紙に書き始めるのは修正とはまったく勝手が違うので戸惑うかも知れませんがその手引きはまた次の章で。
- 詳しくはこちらの文書を
表記法
項目の書き方です。ウィキペディアではHTMLのマークアップも一部使えますがそれが不要なほど、独自の表記法が発達しています。しかも、そうして作られた文書は簡便で見やすく、後で編集がしやすいのです。いろいろありますが、よく使われる表記法を解説します。最低限必要と思われるものは太字になっています。練習には練習用ページ「サンドボックス」をぜひ活用してください。
- [[~]]
- 他の項目にリンクを張るためのものです。これで語句を囲むことで、リンクさせることができます。これこそがウィキペディアで最も重要とも言えます。項目中に必ずひとつはリンクをつけるようにしましょう(リンクがないページは、項目数としてカウントされません)。リンクを張った時点では存在しない記事でもかまいません(誰かが項目を立ちあげる種になります)。ただ適切な題名にしないと混乱のもとになるので気をつけてください。
- [[~|~]]
- 先の形式の応用です。リンクしたい先の項目名が文章にあわないとき、別の文字列でリンクすることができます。例えばグローバル・ポジショニング・システムにリンクしたいけど文中では「GPS」と書きたい場合は、[[グローバル・ポジショニング・システム|GPS]]と書けばいいのです。この技はパイプと呼びます。
- [[~#~|~]]
- 先の形式のさらなる応用で記事の途中にジャンプするという物です。シリーズ全体で記事を作りその中に各作品の説明を置く場合、説明を節として独立させておくとこの表記で作品の説明にジャンプできます。最初の"~"は記事名、2番目はリンク先の節、3番目はそのリンクの表示です。例えば[[Piaキャロットへようこそ!!#Piaキャロットへようこそ!!2|Pia2]]と書けば、それは"Piaキャロットへようこそ!!"という記事の中の"Piaキャロットへようこそ!!2"という節に飛ぶ"Pia2"という文字列、ということになります。
- [[~|]]
- 同じ名前でも分野によって違う意味になる言葉の場合、「○○ (分野)」という形式で区別します。ただこの形式へのリンクを文中に入れると見た目が悪いですね。そのときは縦棒を一本入れて分野名が省略できます。パイプの裏技と呼ばれる技です。ちなみに実際の内容は[[~ (○○)|~]]と、分野名を省略した記事名が補完されます。
- ''~''、'''~'''、'''''~'''''
- 文字列の強調に使います。2つで斜体、3つで太字、5つでその両方になります。
- ==~==、===~===、====~====、=====~=====、======~======
- 節の見出しを指定します。5段階で作ることができますが3段ぐらいまでが実用的でしょう。見出しが多い時には項目の表示の時に自動的に目次が出来ます。 また、各見出しの横に"編集"リンクが出ますが、それをクリックしたときにはその見出し以下の範囲が編集の対象になります。 先に挙げた[[~#~|~]]形式のリンクにおいて、2番目の"~"に使う文字列もここで定義されます。
- *~、#~
- リストを作るときに使います。*は文字列の前に点を、#は番号を振ります。複数使うことで深さが増します。
- *:~、#:~
- 先のリストで項目を付けたときに説明を加えるには:を使います。これを使った行には点や番号は付きません。
- ;~、:~
- 単語とその定義によるリストの作成を行うためのものです。";"の行には定義をする単語を、":"の行には説明を記述します。
- <br />
- …これはXHTMLのマークアップですね。ご存じ強制改行です(HTMLと違い、">"の前に半角スペースを先行させてスラッシュを入れていることに注意してください)。ウィキペディアの項目も最終的にはXHTML文書で表示されるので、XHTMLの規則が若干影響してきます。その一つとして文章を単に改行させただけでは、表示上は改行されません。ウィキペディアの文章は段落になることが好ましいのであまりおすすめはできませんが、どうしても改行しないといけない場合、たとえば、表示結果が狂ったり、途中でリストは終らせたくないけれども改行したい場合に使います。
- [http://www.....]、[http://www..... ~]、http://www.....
- 文中にURLを書くとそのまま外部へリンクします。[]で囲めばコンパクトに[1]と表示され、[http://ja.wikipedia.org/ ウィキペディア日本語版]などとコメントを書けばコメント通りにウィキペディア日本語版と表示されます。
- 詳しくはこちらの文書を
執筆する時の便利な機能
この画面の上や左を見てもらってもいいのですが、記事の上と左脇には内容とは別にいくつかリンクがおいてあります(ログインしていれば、置く場所をオプションで変えられます)。このリンクからウィキペディアの機能が呼び出せます。前の章でも紹介しましたが、さらに執筆に役立つ機能を紹介しましょう。
- 最近更新したページ
- ウィキペディアの記事はどんどん追加されたり書き換えられているので、その変更内容を新しい順にレポート表示してくれる機能です。このレポートの一覧から、記事そのものへ飛ぶこともできますし、一覧の中にある「差分」でどういう変更がなされたのかを確認できます。そして「履歴」でその記事のこれまでの更新履歴を確認できます。
- 「最近更新したページ」は Recent Changes を略してRCと呼ぶこともありますが、常連さん達が注目の記事を探すためによく使う機能です。
- 編集
- これがウィキならではのリンクですね。これをクリックすれば記事を即編集できます。たまに、このリンクが出ていないことがあります。これは、なにか利用者同士のトラブルがあったなどの理由でロックされてしまっている記事です。編集の仕方については次の章に譲りましょう。画面の上にあるほかにも、見出しの横に付いている場合もあります。見出しの横にあるリンクは、その節だけを編集することができるものです。
- ソースを表示
- ロックされているページでは編集の替わりにこれが出ています。クリックすればその文書のソースが出てきます。ソースを表示するための内容の変更が不可能なテキストボックスだけが出ていること以外は先に挙げた編集リンクをクリックした時と変わりません。
- 履歴
- 画面の一番上にあるリンクです。その記事をいつ誰がどのように編集したのかが分かります。記事の古い版や具体的な編集内容を見ることもできます。
- ノート
- これも画面の上にあるリンクです(上が多いですね。でもこれはログインしていないユーザーにとっての唯一の外装 "Monobook" を基準にしているからなのです。ログインして外装を変えている方なら下や左にあることもあるでしょう)。ノートとは何でしょう? すべての記事には必ずその記事について話し合うための「裏ページ」が用意されていて、それをノートと呼ぶのです。ある記事のノートにまだ誰も書き込んでいなければ、このリンクは赤リンクになっているはずです。これが青リンクになっているなら、何かしらの議論が行われていたかも知れないということです。詳しいことは第7章に譲りましょう。
- リンク元
- これはこの記事がどこからリンクされているかを表示します。意外な記事からリンクされているのを発見して新鮮な気分になれるかも知れません。特に、自分で立ち上げた記事がたくさんの記事から参照されているのをみるのはうれしいものです。
- 特別ページ
- 「特別」と言っても何かすごいことができるわけではなく、ウィキペディアについての様々なレポートを表示するページです。ウィキペディアのページのほとんどはこのガイドブックのようなプロジェクト関連文書も含めてすべて編集可能なウィキ文書なのですが、編集不可能な単なるレポートなので「特別」ページなのです。そう、「最近更新」なんかも特別ページの中に含まれています。
- ログイン
- では最後に、右上のログインというリンクに注目しましょう。……え?ログアウトになってる?それはもうログインしてバリバリ使っている方ですね。……気を取り直して。これはユーザーアカウントにログインするか、新しくアカウントを作成するためのリンクです。アカウントの作成は簡単で、アカウント名とパスワードを決めるだけです。他の手間もお金も一切かかりません。アカウント名とパスワードを考えるためにほんのちょっと時間を割くだけで、後ほど挙げたウォッチリスト等の便利な機能が追加されるわけです。ちなみに、ログインしていると右上の表示が現在ログインしているユーザー名になりますが、実はここには利用者ページと会話ページへのリンクが用意されているのです。さらに会話ページにメッセージがあればそれを伝えてくれる機能もあります。便利ですね。利用者ページや会話ページについては第7章に譲りましょう。
- 詳しくはこちらの文書を
ログインしていると
ログインというのはウィキペディアに自分の名前を残しておくものです。ログインしていると以下の事もできるようになります。もっと参加するならぜひ登録してこの追加機能を活用しましょう。登録は無料です!! なお、登録後に是非自己紹介を行ってください。(以下の説明における表示の位置はMonobookの場合です)
- ウォッチリスト
- ログインしていると、記事の上にウォッチリストに追加というリンクが現れます。 これをクリックすると、あなたのウォッチリストにその項目が追加され、右上に表示されるウォッチリストでその記事が最近更新されたのはいつかということを知ることができます。
- また、項目を編集する時にも要約のテキストボックスと投稿ボタンの間に2つのチェックボックスが現れます。この右側のチェックボックスをチェックして投稿すると、編集の投稿と同時にウォッチリストにも追加されます。
- この項目はもう追わなくてもいいと思ったら、ウォッチリストに追加の代わりに現れるウォッチリストから削除のリンクでいつでもその記事をウォッチリストから外すことができます。編集時に右のチェックボックスを外して投稿することで、投稿と同時にウォッチリストから除外することもできます。
- オプション
- 画面の右上にあるリンクです。これも先のウォッチリスト同様、ログインしている人限定の機能です。これを使うと見た目を変えたり、小さな記事は青リンクではなく専用の表示方法で表示したりといったことができるようになります。パスワードの変更や、第7章で挙げるウィキメールの送り先やノートページなどで使う署名の設定もここにあります。
- 自分の投稿記録
- これは"最近更新したページ"同様特別ページの一つです。このリンクを叩くと自分が今までにどんな記事を編集したのかというレポートが表示されます。これはログインしていなくても今自分が接続しているホストのアドレス単位で表示されますが、ログインしているならユーザー名単位で集計されるので、複数の場所から参加しているという時にはそれぞれの場所からログインして参加することにより全て自分の記録としてまとめられることになります。いつでもどこでも思い出せるなんて便利ですね。
- 細部の編集
- ログインしている状態で編集する時にチェックボックスが出るということは先に述べましたが、左側のチェックボックスにチェックを入れて投稿すると細部の編集として送信されます。すると"最近更新されたページ"にMマークが付いた状態で表示されるか、もしくは表示されなくなります(設定によって異なる)。誤字の修正等に用いるといいでしょう。
- ページの移動
- ログインしていると記事の上に移動というリンクが現れます。これを使うとその項目の過去の版もまとめて新しい名前に移すことができます。名前を指定して移動ボタンを押すだけです。
- 移動した後、元の名前の記事には''#REDIRECT[[新しい項目名]]''と書かれた記事が置かれ、以前の名前から自動的に新しい項目に移動するようになります。
- この時ページに付いているノートページ(詳細は第7章)も一緒に移動できます(多少条件があります)。
- 項目の移動はこのような時に使えます。
-
-
- シリーズ作品の項目が一つだけありシリーズ自体の項目がないという時に、単一作品の項目を全体の項目を書くベースにする場合
- 既存の項目と同名で分野が異なるものを新しく書き始めるときに別のページで新しく記事を書くために既存の項目について分野を明記する場合
- この場合後でダイレクトページを編集するなどをして曖昧さ回避のページにしておくことをお忘れなく。
-
- 画像のアップロード
- ログインすると、画像がアップロードできるようになります。アップロードするときの要約欄に著作権などの情報を書き加えていただけると、後から見た人がどんな画像かわかりやすくなります。
- 記事のなかに表示させるには、この機能を使ってアップロードした画像を[[画像:ファイル名]]で呼び出しています。
- 詳しくはこちらの文書を
特殊なページ
普通の項目以外につくる記事を説明します。
リダイレクトページ
別称や略称がある場合、それを"○○は××の略である。"とだけ書くのは読みすすむ人にとって効率が悪いものです。そういう場合には項目の記事を#REDIRECT[[正式な名称]]とだけ書くことでその名前でも正式な名称の項目を見ることができるようになります。
ページの移動をすると元の項目には自動的にこれが埋め込まれます。また、その記事にリダイレクトされている記事がある場合は、リンク元に表示されます。
曖昧さ回避のページ
1つの語が複数の意味で使われる場合、語自体の項目には概略を書き、各分野の説明は別のページにすることも可能です。その場合概略のリストとして作ったページを"曖昧さ回避のページ"と言います。
作り方は2通りあります。
- 最初に曖昧さ回避のページを作り、その時点で項目名を決めて各記事を作る
- 既に項目ができていた場合に、それに適切な分野名をつけてページを移動し、その移転跡のリダイレクトページを編集して曖昧さ回避のページとする
- 詳しくはこちらの文書を