アダム・ワット

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**アダム・ワット**
基本情報
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本名	アダム・ワット
あだ名	オージースナイパー
階級	クルーザー級
国籍	オーストラリア
誕生日	1967年 11月10日
出身地	オーストラリア
命日
死地
スタイル	ボクシング
プロボクシング戦績
総試合数	47
勝ち	37
KO勝ち	30
敗け	10
引き分け
無効試合

アダム・ワット（Adam Watt、1967年 11月10日-）はオーストラリア出身のキックボクサー。身長192cm、体重98.0kg。キックボクシング、正道会館空手を得て、そのシャープな強さを発揮。 K-1創世紀の頃、喧嘩屋ジェラルド・ゴルドーをバックハンドブローでKO。その後、ボクシングに転向し、東洋太平洋クルーザー級チャンピオンのタイトルをその手に収める。再び、2001年にK-1に戻って来てからはWBFのボクシングタイトルを保持していたマイク・ベルナルドと対戦。芸術的な左フックで1RKOで勝利する。その後もK-1　オセアニアGPを圧倒的な力で制し、「オージースナイパー」と異名をとる。

[編集] 来歴

[編集] 空手時代

英会話講師として来日し、大阪の正道会館に入門。1991年10月10日に正道会館が主催した「カラテワールドカップ'91」に出場。決勝戦で後川聡之に破れ準優勝に終わる。

[編集] プロ格闘家時代

空手で実力を付け始めたワットは、プロボクシングやK-1を含むプロキックボクシングに挑戦し始める。

1992年3月5日にリングスに提携した正道会館勢の1人として、尼崎市記念公園総合体育館で初参戦を果たす。ハンス・ナイマンと対戦し時間切れ引き分けに終わる。しかし、リングス有明大会「光臨」では初来日したピーター・アーツとキックボクシングルールで対戦。肘打ちをもらい、2R2分42秒でKO負けした。

翌年4月30日にはリングスの実験興行「後楽園実験リーグ’93　Round2」に参戦。レガースや肘パット等の着用が義務付けられた特別キックルールで、当時シュートボクシング重量級のエースであった岩下伸樹と対戦した。激しい打撃戦が期待されるも、わずか1R1分56秒でワットがKO勝利。パンチを振り回しながら前に出たところに、バックハンドブローをまともに食らってしまった岩下は鼻骨を骨折し大流血、しばらく立つことが出来ないという壮絶なKO劇であった。

なお同日は、K-1初のトーナメント大会となる「K-1 GRAND PRIX'93」も代々木第二体育館で開催されており、以前から話題となっていた、自主興行を推進する正道会館とリングスの路線のズレが、日程調整の問題であらわれる結果となった。（リングスの同大会にはワットの他に玉城厚志が参戦。客が呼べる選手を求めるリングスと、記念すべき大会をフルメンバーで迎えたい正道会館の思惑が重なり、参加選手の調整は最後までもつれた）

2001年4月29日に「K-1 WORLD GRAND PRIX 2001 in 大阪」に参戦。初戦でレイ・セフォーに右フックで1RKO負けをするが、勝ったセフォーが腰部筋挫傷を起こし準決勝を辞退した為、ワットが次の試合に進んだ。準々決勝でピーター・グラハムを右フックで1RKOで下すと、決勝戦でジェロム・レ・バンナと対戦。全く歯が立たず、わずか1R46秒でKO負けし準優勝に終わった。同年10月8日に行われた「K-1 WORLD GP 2001 in 福岡」に参戦。準決勝でマイク・ベルナルドを1RKOで下し、大金星を挙げる。決勝でマーク・ハントと対戦。ワットは積極的に攻めるが、ハントの強靱な体には全く通用しなかった。ワットは2Rに2回、3Rに1回ダウンを奪われるが、それでも尚立ち上がる。しかし、額の出血がひどく、無念のドクターストップ。またしても、準優勝に終わった。12月8日の「K-1 WORLD GP 2001　決勝戦」では、リザーブマッチでマイク・ベルナルドと再戦。3R終盤にローキックでダウンを奪われ、3R判定3-0で敗北した。2週間前に試合のオファーを受けた為にコンディションを作れず、94kgしか体重を上げられなかったことが敗因だと試合後のインタビューで述べた。

2002年8月7日、「K-1 WORLD GP 2002 in ラスベガス」のトーナメントに参戦。準々決勝でパヴェル・マイヤーに判定負け。ワットは、この試合以降K-1のリングには上がっていない。

[編集] 逮捕

2006年4月25日の午前6時15分ごろに、住んでいるマンションの真下の住居に不法侵入し、住人の女性に通報され逮捕された。本人によると、その日の午前2：30に帰宅する前に知り合いの女性と食事しワインを2本あけたという。同年11月22日に裁判所から無罪判決が出た。

[編集] 戦績

プロキックボクシング:47戦 37勝 30KO 10敗

戦目	日付	勝敗	時間	内容	対戦相手	国籍	備考
?	1992年5月14日	負	2R2:42	KO	ピーター・アーツ	オランダ	リングス有明大会「光臨」
?	1992年10月	不明	不明	不明	スタン・ザ・マン	オーストラリア	空手ワールドカップ’92
?	1993年12月19日	勝	1Ｒ0:43	KO	ボブ・ゼンキフォー	不明	K-2 GRAND PRIX’93　準々決勝
?	1993年12月19日	負	1Ｒ2:13	KO	アーネスト・ホースト	オランダ	K-2 GRAND PRIX’93　準決勝
?	2001年4月29日	負	1R2:20	KO	レイ・セフォー	ニュージーランド	K-1 WORLD GRAND PRIX 2001 in 大阪　準々決勝
?	2001年4月29日	勝	1R1:29	KO	ピーター・グラハム	オーストラリア	K-1 WORLD GRAND PRIX 2001 in 大阪　準決勝
?	2001年4月29日	負	1R0:46	KO	ジェロム・レ・バンナ	フランス	K-1 WORLD GRAND PRIX 2001 in 大阪　決勝
?	2001年10月8日	勝	1R2:27	KO	マイク・ベルナルド	南アフリカ	K-1WORLD GP 2001 in福岡　準決勝
?	2001年10月8日	負	3R1:38	TKO	マーク・ハント	ニュージーランド	K-1WORLD GP 2001 in 福岡　決勝
?	2001年12月8日	負	3R	判定3-0	マイク・ベルナルド	南アフリカ	K-1 WORLD GP 2001 決勝戦リザーブマッチ
?	2002年8月7日	負	3R	判定3-0	パヴェル・マイヤー	チェコ	K-1 WORLD GP 2002 in ラスベガス

プロボクシング:18戦 15勝 15KO 3敗

戦目	日付	勝敗	時間	内容	対戦相手	国籍	備考
1	1996年11月12日	勝	1R	KO	フィル・グレゴリー	オーストラリア	プロデビュー戦
5	1997年12月6日	勝	1R	KO	ケビン・ワグスタッフ	オーストラリア	PABA クルーザー級王座決定戦・獲得
7	1998年4月5日	負	1R	KO	バレリー・ビクホル	ロシア	PABAクルーザー級王座陥落
9	1999年8月5日	勝	3R	TKO	フィル・グレゴリー	オーストラリア	OBAクルーザー級王座決定戦・獲得
10	1999年3月15日	負	1R	KO	ウェイン・ブレイスウェイト	ガイアナ	WBB世界クルーザー級王座決定戦
12	1999年8月17日	勝	1R	TKO	モセセ・ソロビ	オーストラリア	OPBFクルーザー級王座決定戦・獲得
13	1999年10月16日	勝	4R	TKO	ライトニング・ルペ	ニュージーランド	OBAクルーザー級王座・防衛1
15	2000年3月24日	勝	7R	TKO	トスカ・ベトリディス	オーストラリア	OPBFクルーザー級王座防衛、オーストラリアクルーザー級王座獲得
16	2000年6月24日	勝	4R	TKO	ブルース・スコット	ジャマイカ	イギリス連邦クルーザー級王座決定戦・獲得
17	2000年10月7日	負	5R	KO	ジョニー・ネルソン	イギリス	WBO世界クルーザー級王座挑戦
18	2001年2月17日	負	8R	TKO	セバスチャン・ロスマン	南アフリカ	WBU世界クルーザー級王座挑戦・失敗

[編集] 獲得タイトル

キックボクシング
- W.S.B.A.世界スーパーイーグル級
- U.K.F.世界クルーザー級王座
- I.S.K.A.世界フルコンタクトライトクルーザー級王座
- I.S.K.A.世界ムエタイライトクルーザー級王座
- W.K.A.世界キックボクシングクルーザー級王座
- K-1 WORLD GP 2002 オセアニア大会優勝
- K-1 WORLD GP 2001 大阪大会準優勝
ボクシング
- オーストラリアクルーザー級王座
- O.P.B.F.クルーザー級王座
- O.B.A.クルーザー級王座