Yak-11 (航空機)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Yak-11(Jak-11;ヤク11;ロシア語Як-11ヤーク・アヂーンナツァチ)は、Yak-3戦闘機の機体フレームを使用して開発された複座練習機。1946年初飛行。北大西洋条約機構(NATO)は、Yak-11に対し「ムース」(Moose)というNATOコードネームを割り当てた。
目次 |
[編集] 概要
Yak-3の液冷式のVK-105PF-2エンジンに換えて空冷式のASh-21星型エンジンを搭載した。生産は主にチェコスロヴァキアのレト(LET)社でされ、同社製の機体はC-11(チェコ語:ツェー11)と呼ばれた。輸出は各国になされた。また、近年では大戦機風の塗装を施した機体やYak-9風に機体を改修した機体が航空ショーなどで活躍している。
1951年には発展型のYak-11UとYak-11Tが開発された。
[編集] スペック
[編集] Yak-11
- 翼幅:9.20 m
- 全長:8.50 m
- 全高:3.28 m
- 翼面積:15.40 ㎡
- 空虚重量:1854 kg
- 最大離陸重量:2418 kg
- 機内燃料:268 ℓ
- 発動機:シュヴィェツォーフ製 ASh-21(АШ-21) ×1
- 出力:570 馬力 ×1
- 最高速度:456 km/h
- 巡航速度:330 km/h
- 実用航続距離:1290 ㎞
- 上昇力:4.20 m/min
- 実用飛行上限高度:7000 m
- 乗員:2 名
- 兵装:12.7 mm機銃UBS(УБС) ×1、25~100 kg 爆弾 ×2、PAU-22(ПАУ-22)写真機
[編集] 使用国
ソ連、ブルガリア、チェコスロヴァキア、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、アルジェリア、ギニア、アフガニスタン、オーストリア、エジプト、中華人民共和国、等
カテゴリ: ソ連・ロシアの航空機 | 練習機 | チェコスロバキアの航空機