Scoobie Do
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Scoobie Do(スクービードゥー)は、日本の男性4人組で構成される、ファンクバンド。通称「スクービー」。バンド名は、犬のアニメと混同されることが多いが、幼馴染であるマツキとコヤマが、バンド名を決める際に眺めたレコードカタログにて、Calvin Arnoldという、アメリカ人R&Bシンガーの「SCOOBIE DO」という曲名を気に入り、名づけたものである。
1960年代・1970年代のソウル・ミュージックや、リズム&ブルース、ロックからの影響を濃く受けた、ファンキー&グルーヴィーな音楽と、独特で激しいライブパフォーマンスが特徴。
現在、既存のファンク・ミュージックの枠には当てはまらない、幅広い音楽をやっている、ということで、自らの音楽を「Funk-a-lismo」(ファンカリズモ)と称している。
目次 |
[編集] メンバー
F.a.n.k.-a-.l.i.s.m.o.の名の下に集った4人の男。通称「ファンキー4」。
- コヤマ シュウ(ボーカル、作詞)
- 1975.4.21生/血液型B型 趣味:プロレス鑑賞
- ライブでの自己紹介は、「スウィートソウルスィンガー」。ファンの間での通称は、「スター」。
- 小学校までは明るい少年だったが、思春期に入り、「人生って何だろう」と考えだし、自分の世界に閉じこもるようになる。それからは、マツキと好きな音楽をカセットテープで交換することと、兄と休日にプロレスごっこをする以外は、他人と距離を置いてつきあう少年だった。
- 大学入学とともに、「もてたい」という理由で、マツキの「バンドを組もう」という言葉に頷く。それまで、バンド経験はおろか、音楽経験も無い、全くのゼロからの状態で始めたにも関わらず、初めてのライブで高評価を得て、自信を持つようになる。
- 初期の頃は、モッズシーンに影響を受け、MCは一切しなかったが、あるライブであまりにノリの悪い客を前にして、現在のようなプロレスに影響を受けた激しい煽りのMCをするようになった。
- マツキ タイジロウ(ギター、作詞作曲)
- 1975.7.3生/血液型B型 趣味:ギターいじり
- ライブでの紹介文句は、「グランドスラムギターリスト」「俺達のリーダー」。
- 兄の影響で、黒人ミュージックを聴き始めるが、周りに語り合える人がいないため、幼馴染であるコヤマを黒人音楽好きに染め上げる。
- ギターは中学校から毎日のように弾いており、大学入学と共に、バンドを組むことを決意。「同じような趣味の人間は、コヤマしかいない」「そういえば、アイツは小学生の頃は、前に出ると何かやるタイプだった」という二つの理由で、コヤマをボーカルとして誘い、バンド結成。
- スクービードゥーの曲ほとんどの、作曲を手がける。また、NEWSやBIRDなど、多数のアーティストのアルバムに、参加、もしくは楽曲提供を行っている。
- ナガイケ ジョー(ベース)
- 1981.12.3生/血液型O型 趣味:散歩
- ライブでの紹介文句は、「ファンキーライン」「次世代のファンタジスタ」。
- 元々は、スクービードゥーのステージを観る側だったが、大学で入学した音楽サークルのOBにモビーがいたことで、学生のままベースとして正式加入することになる。
- 大学在学中に、全都道府県ツアーや、メジャーデビューを経験したが、他のメンバーの「卒業はちゃんとした方がいい」という考えもあり、ジョーの卒業年度となる2002年は、シングル・アルバムの活動と、イベント出演のみに専念し、ツアーは行わなかった。ジョーもメンバーの思いに応え、きっちり4年で卒業した。
- オカモト"moby"タクヤ(ドラム、圧倒的な髪型(アフロ))
- 1976.7.6生/血液型B型 趣味:ベースボール(ロッテファン)
- ライブでの紹介文句は、「ファットでバッドでタイトなドラマー」「ファンキー・マエストロ」
- 他の3人が、若干人見知りなため、スクービードゥーの外交役を勤める。
- スペシャ中学等、単独でのテレビ出演も多い、自他共に認めるスクービードゥーの宣伝部長でもある。
- 1995年、先輩の「お前はドラムが似合う」という言葉に影響され、ドラムをはじめる。
- 大学入学後、一番最初の体育の授業で、集合場所を間違い、運動場に行った際に、同じく間違って途方にくれていたコヤマと出会う。そのときコヤマと何故か早稲田の映画館「早稲田松竹」で上映されていた'60年代のロック映画『砂丘』の話題になり、「こいつとは気があう」と一方的に思い、親交が始まる。
- 1997年、Bob Dylanの『Blonde on Blonde』を持って、「これにしてくれ」と美容院のお兄さんに頼んだところ、今現在のアフロヘアになってしまった。失敗だと思っていたところ、昔父親もやっていた、という衝撃の事実と、バンドメンバーの「気合が入っている」という好評価により、現在まで継続し続けている。現在は、SUPER BUTTER DOGや、スキマスイッチなど、アフロコミュニティもできつつある。
- なお、ライブハウス等を中心にDJ活動は行っているが、ラジオDJのDJ Mobyとは別人である。
[編集] 来歴
1995年、幼稚園からの幼馴染であるマツキタイジロウとコヤマシュウが、同窓会で再会したことにより、バンド結成。当初は'60年代の黒人R&Bのカヴァーを中心に、新宿JAM等でダンスバンド的に活動をする。
1996年初頭に、コヤマシュウの紹介で、現ドラマーのオカモト"moby"タクヤが加入。オリジナル曲も徐々に増えはじめる。
2001年、現在のモッズスーツを着てライブをやるスタイルを確立すると同時に、ベース脱退。その後、mobyの大学の後輩であるナガイケジョーが加入し、現在のメンバーに落ち着く。 9月にアルバム『BEACH PARTY』を発表。同作品の高い評価を受け、2002年6月にコンパクト・アルバム『GET UP』でメジャーデビュー。
2002年6月、デビューミニアルバムを発売。話題となるが、ジョーの学業を優先させるため、ツアーは行わず、イベントとレコーディング以外の仕事は断り、1stアルバム作りに専念。
2003年2月、1stアルバムが発売されるが、当時問題となっていたCCCDを使用していたため、ファンの間で物議をかもしだす。さらに、当時のオフィシャルサイト掲示板に、ビクターのIPで「CCCDに不安な点はメーカーに聞くと良い」とすすめる書き込みがされた事件が起こり、結果、インディーズ時代から続いていた掲示板は閉鎖。サイト移転を余儀なくされるという事態になる。
また、9月には、マツキタイジロウが過労とストレスによる体調不良で倒れ、ギターが弾けなくなるという事件が起こり、バンドは活動休止。メンバーは個人活動と音源作りに専念することになる。
2004年5月、マツキタイジロウの回復に伴い、全国ツアー開始。(ちなみに、マツキタイジロウがライブ中にステージでまともに喋ったのは、この復活ライブの時のみと言われている)
9月、代官山UNITにて、初のメンバー発信のレギュラーナイトミーティング「Root &United」スタート。
2005年1月、第2回「Root & United」を代官山UNITで開催。その後、3回・4回と続き、SOIL&"PIMP"SESSIONS、RHYMESTER、ZAZEN BOYSなどとセッションし、自分達の音楽を標榜する言葉として「Funk-a-lismo」(ファンカリズモ)を掲げるようになる。
2006年6月、日比谷野外音楽堂にて、結成10周年記念イベント「Royal Funk-a-lismo」を実施。大成功をおさめる。
[編集] ディスコグラフィー
- SPEED STAR RECORDS 作品
- Get Up
- 2002.06.19 Release
- VICL-60883 / ¥1,890(tax in)
- 路上のハード・ボイルド
- 初回盤限定/CD EXTRA仕様:2002.9.19 at SHIBUYA CLUB QUATTROライブ映像収録
- 2002.11.20 Release
- 初回:VICL-35450 通常:VICL-35451 ¥1,260(tax in)
- BREAK ROCK
- 初回盤限定/8cm DVD付:「Little Sweet Lover-2002.9.19 (THU) LIVE at SHIBUYA CLUB QUATTRO-」
- 2003.02.26 Release
- 初回:VIZL-75 通常:VICL-61078 ¥3,045(tax in)
- ラストナンバー
- 2003.07.30 Release
- VICL-35559 / ¥1,155 (tax in)
- 風の恋人 / 茜色が燃えるとき
- 2003.11.12 Release
- VICL-35579 / ¥1,155 (tax in)
- パレード
- 2004.4.21 Release
- VICL-35638/¥1,050(tax in)
- Beautiful Days
- 2004.7.21 Release
- VICL-61436/¥3,045(tax in)
- PLUS ONE MORE
- 初回限定盤CD-EXTRA仕様(スペシャル映像2曲収録):1.PLUS ONE MORE(VIDEO CLIP) 2.SISTER(LIVE MOVIE at UNIT)
- 2005.03.30 Release
- 初回限定盤:VICL-61588 / 通常盤:VICL-61589 / ¥2,100 (tax in)
- 「Funk-a-lismo!」
- 初回盤DVD付
- 2006.02.15 Release
- 初回限定版:VIZL-170 / ¥2,520(tax in)
- 通常盤(VICL-61848) / ¥1,995(tax in)
- SCOOBIE DO
- 2006.5.24 Releace
- 初回盤DVD付
- 初回限定盤:VIZL-181 / ¥3,500(tax in)
- 通常盤:VICL-61939 / ¥3,000(tax in)
- Get Up
- インディーズ作品
- 夕焼けのメロディ('99.2)
- DOIN' OUR SCOOBIE ('99.11)
- No.3 ('00.12)
- beach party ('01.9)
- DECK IN REC START! / V.A('01.2)…コンピレーションアルバム
- 7inch シングル(現在全て廃盤)
- 夕焼けのメロディ('99.2)
- Eの循環(ツアー限定)('99.3)
- 悪い夢('99.11)
- キミとオレ(限定500枚)('01.1)
- No.3('01.9)
[編集] 外部リンク
- SCOOBIE DO.com - 公式HP
- SPEED STAR RECORDS - レコード会社HP