RISKY
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RISKY | ||
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B'z の アルバム | ||
リリース | 1990年11月7日 | |
録音 | - | |
ジャンル | ロック J-POP |
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時間 | 44分37秒 | |
レーベル | BMGビクター | |
プロデュース | 松本孝弘 | |
レビュー | ||
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チャート順位 | ||
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売上枚数 | ||
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B'z 年表 | ||
WICKED BEAT (1990年) |
RISKY (1990年) |
MARS (1991年) |
『RISKY』(リスキー)は、日本のロックユニット、B'zが1990年11月7日にBMGビクターからリリースした、4枚目のオリジナルアルバム、およびそのアルバムの1曲目に収録されている楽曲のタイトルである。このアルバムは、後にBMGルームス(現:VERMILLION RECORDS)の設立に伴い、発売権がBMGルームスに移行している。アルバム未収録シングル曲は「BE THERE」、「太陽のKomachi Angel」。
目次 |
[編集] 内容
B'zらしいハードなロックサウンドとデジタルビートが融合したアルバム。90年代初期、打ち込み系ダンスビートが主流のB'zだったが、このアルバムがデジタルビート主体のアルバムとしては最後の作品で、事実上のターニングポイントといえる。『BE THERE』から松本のギターサウンドが圧倒的に力強くなっている印象で、ダンスビートの曲は少なくなった。また、ミックスとマスタリングに外国人エンジニアであるジェイソン・コーサロを起用しており、サウンドがハードになっているため、他のアルバムと音がかなり違っている。デジタルビート時代の作品としては最高傑作との呼び声が高く、初期の名盤という人も多い。アルバムタイトルの『RISKY』には「危険を冒してでも、とあるものを手に入れる」という意味が込められている。初回盤のみブックレット(写真集)、ブックレットとCDケースを入れるプラスティック製の箱が付属し、レーベル面の塗装が通常盤よりやや薄い青色(水色)になっている。
[編集] 売上
- アルバムでは初の首位獲得。以降現在までオリジナルアルバムはすべて首位を獲得している。(2006年現在)
- 売上は初動売り上げが31.5万枚、最終的な売り上げが約170万枚と、シングル・アルバムを通じて初のミリオンを記録。1stミニアルバム『BAD COMMUNICATION』、2ndミニアルバム『WICKED BEAT』のロングヒットもあり、前作『BREAK THROUGH』から100万枚弱売り上げが伸びる結果となった。
[編集] 収録曲
曲の解説やタイアップ等はB'zで解説しているため一部簡潔に解説する。
- RISKY (1:24)
- このアルバムの表題曲で、幻想的でダークな匂いがするインストゥルメンタル。しかし、タイトル『RISKY』を表現するかのようなメロディは完成度の高いものであろう。アルバムの始まりを告げる稲葉の台詞で曲が終了すると、すぐに次の曲に移る。
- GIMME YOUR LOVE -不屈のLOVE DRIVER- (4:23)
- HOT FASHION -流行過多- (4:11)
- 「GIMME YOUR LOVE」に続き、ダンスビート溢れるポップナンバー。当時の世界情勢を歌ったと思われる過激な歌詞が時代を感じる。
- Easy Come, Easy Go! -RISKY Style- (4:40)
- シングル曲のアルバムバージョンである。ジェイソン・コーサロによってミックスされたもので、シングルとの違いは全体的(特にドラム)に臨場感が出て、曲の最後のサックスが目立っている。実はシングルバージョンよりこちらの方が先に出来ていたが、シングル化する時に「曲の音がハード過ぎる」という意見が出たため、エンジニアの野村昌之によってリミックスされたのがシングルバージョンである。よってこちらが「元祖『Easy Come, Easy Go!』」であるとファンの間でいわれている。
- 愛しい人よGood Night... (6:13)
- シングル曲。ベストアルバム『B'z The Best "Treasure"』にも収録されている。
- HOLY NIGHTにくちづけを (5:01)
- B'zのクリスマスソングとして、ファンの間では人気の高いポップナンバー。とても楽しげな曲調である。
- VAMPIRE WOMAN (4:58)
- B'zの曲の中では色んな意味で異色な曲。歌詞は結構エロチックだが、言葉遊びが面白い。「バンパイアウーマン」に扮した坪倉唯子の台詞が入っている。
- 確かなものは闇の中 (4:18)
- B'zの隠れた名バラードの一つ。歌詞は大人の恋愛について歌っている。物悲しいコーラスが最後まで響く。
- FRIDAY MIDNIGHT BLUE (4:25)
- 次作のミニアルバム『MARS』に通じるハードロックナンバー。歌詞は稲葉が乗り合わせたタクシードライバーから聞いた話を元に、主人公の画家の悲哀を描いている。
- It's Raining... (4:58)
- 曲の合間に稲葉本人による電話の会話を取り入れた斬新な曲。楽しそうな会話とは対照的に切なげなメロディが印象的。会話の中に「デヴィッド・ボウイ」が出てくるのがユニークである。
[編集] 参加ミュージシャン
- 松本孝弘:ギター、作曲、編曲
- 稲葉浩志:ボーカル、作詞
- 明石昌夫:マニピュレーター、編曲
- 青山純:ドラム(#2,3,4,5,6,8,9)
- 小野塚晃(DIMENSION):キーボード(#10)
- 古村敏比古:サックス(#8)
- 坪倉唯子:コーラス(#7)
- Paris(パリス):コーラス(#10)
前作 | B'zのオリジナル アルバム | 次作 |
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BREAK THROUGH | IN THE LIFE |
オリコン週間アルバムチャート第1位 2005年4月18日付 |
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前作: DREAMS COME TRUE 『WONDER 3』 |
B'z 『RISKY』 |
次作: 尾崎豊 『誕生』 |