R・D・ウィングフィールド
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R.D.ウィングフィールド(R.D. Wingfield または Rodney D. Wingfield、英国ロンドン生まれ)は英国の小説家、放送作家。
石油会社の販売部門に務めながら、執筆活動を始め、68年にBBCでラジオ劇「Compensating Error」が放送され、放送作家としてデビュー。以来、BBCで数々のラジオ劇を発表し、69年には後のフロスト警部的なキャラクターであるチュー警部を主人公とした「Better Never Than Late」を放送。
70年「クリスマスのフロスト」を執筆するも、出版社からは断られ、その代わりにケネス・ウィリアムズ主演のラジオ・シリーズ「The Secret Life of Kenneth Williams」を執筆し、その台本で人気を呼んだ。
77年にはラジオ劇「Three Days of Frost」でフロスト警部を初披露。82年には「A Touch of Frost」を放送して評判となり、84年にはこれを「クリスマスのフロスト」A Touch of Frost として念願の小説化。これが反響を呼ぶと共に、世界各国で翻訳出版される(日本では94年東京創元社より出版)。
87年までBBCでラジオ劇を発表すると共に、第二弾「フロスト日和」を出版。以来、小説家としての活動に専念。
92年、「夜のフロスト」を発表した年末に、これが「フロスト警部」としてTVシリーズ化されて、更に読者層を拡大させる。
その後もスローペースながら、95年に「Hard Frost」、99年に「Winter Frost」を発表し、TVシリーズも年に数作作られるが、それらは原作としてクレジットせず、キャラクターの借用となったように、彼も作品がTVシリーズに影響されないように放映作品を見ないようにしているという。