P-1 (航空機)
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カーチスP-1は1920年代後半のアメリカ合衆国の戦闘機である。アメリカの戦闘機の識別方法が変わった後の最初の戦闘機で、1924年6月の試作評価時はXPW-8B (Wは水冷エンジンであることを示す)と呼ばれた。ボーイングXPW-9と比較試験に勝って採用された。最初の生産モデルは1925年8月に引き渡され、シリアルナンバーは25-410であった。
1920年代後半、カーチスは様々な識別名の戦闘機を試作・生産するが、同じ合板構造・形状の主翼を用いているので、派生型と考えることができる。下表に示す。アメリカ海軍のF11-Cも同じ翼を用いている。
[編集] カーチスホークシリーズ
生産数の()内の値は他型からの改造を含めたものである。
初飛行 | 型式 | エンジン | 型式 | 出力 | 自重 | 最高速 | 生産数 |
1925 | P-1 | V-1150 | 液冷 | 435HP | 2041lb | 165mph | 約150 |
1926 | XP-2 | V-1400 | 液冷TC付 | 510-600 | 2081 | 180 | 3(4) |
1927 | P-3 | R-1340 | 空冷 | 410 | 1956 | 153 | 5(7) |
1927 | P-5 | V-1150 | 液冷SC付 | 173 | 4(5) | ||
1929 | P-6 | V-1567 | 液冷 | 600 | 2699 | 198 | 約50 |
XP-22がP-6Eとなった分を含めると生産数約100、 別設計の機体も含めいろいろな改造型がP-6と呼ばれている |
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XP-11 | H-1640 | 0 | |||||
XP-11は直列空冷エンジンが完成せず、エンジンをR-1820に換装されてXP-20に | |||||||
1926 | XP-17 | V-1420 | 倒立V型空冷 | 420 | 2994 | 165 | 0(1) |
XP-17はP-1を使ったV-1420エンジン評価用機体 | |||||||
1930 | XP-18 | V-1560 | V型空冷 | 600 | CANCEL | 0 | |
YP-20 | R-1820 | 空冷 | 575 | 2477 | 180 | 1 | |
XP-21 | R-1340 | 空冷 | 410 | 1956 | 153 | 2 | |
XP-21はP-3のエンジンカウリング追加型 | |||||||
XP-22 | V-1570 | V型空冷 | 600 | 2597 | 202 | 47 | |
XP-22はP-6Eとして少量量産 |