ORAC
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ORAC(Oxygen Radical Absorption Capacity,Oxygen Radical Absorbance Capacity) とは活性酸素消去能を数値化したものである。
食材や健康食品などの機能を計る指標のひとつとして抗酸化能力があるが、従来のSOD活性に変わる指標として、近年公的機関でも採用されつつある指標である。単位はμ molTE/㍑(またはμ molTE/Kg)。TEは、トロロックス当量(trolox equivalent)。TEAC(trolox equivalents antioxidant capacity)とも言う。
ORACとは今アメリカで最も注目されている「活性酸素吸収能力」のことで、ORAC数値が高いほど活性酸素吸収能力(抗酸化力)が高いということになります。細胞膜にダメージを与える活性酸素(ROS)のひとつで、最も有名なもののひとつである、ペロキシルラジカルに対する抗酸化力を検査分析した結果が、ORACスコアで表されます。
食品や栄養素が対抗できるフリーラジカル量が高いほどORACスコアは高くなります。食品などに含まれる抗酸化物質を分析する新しい指標として注目されています。 アメリカでは1日の必要摂取量は3,500 ORACといわれており、 アメリカ人の平均摂取量は1,250 ORACといわれています。意外ですが、日本人はアメリカと比べて、野菜や果物の消費量が少ないため、アメリカ人よりも少ないORACしか取れていない可能性が高いといえます。
カテゴリ: 化学 | 化学関連のスタブ項目