Open Proxy
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Open Proxy(おーぷんぷろきし)とは、(外部に)開かれたプロキシを意味する。匿名性が高い事から、日本では匿名プロクシ・匿名串(串はプロクシの俗称)などと呼ばれる事も多い。
通常、Open Proxyは匿名性を保証するためにHTTPのProxyとして公開されている。本来は、通信の自由の無い国からの安全なアクセスを保証するため善意で設置されているものであるが、過度に個人情報が盗まれることを心配する人が使用したり、荒らしやクラッキングを企図する者が身元追跡をかわすために使用することも多い。
また大抵の場合アクセス先のポート番号を制限していないため、HTTPで接続したのち CONNECT mailserver:25
等とCONNECTリクエストを行なうことでSMTPサーバへの匿名アクセスが可能となる。この穴を利用してspamを配信するspam業者に使用されることが多い。このためOpen ProxyとされるIPアドレスからのアクセスを拒絶するウェブサイトも多い。
大手ISPではOP25B(Outbound Port25 Blocking―この25番ポートを閉じ、代わりに587番などを使用して、自社の送信用サーバを通っていないメールはブロックする)が実施されるようになった。
なお、日本でのインターネット最初期の1990年代前半には、漢字などマルチバイト文字の文字コード(Shift_JIS、EUC、Unicodeなど)を変換する公開プロキシサーバ(Delegate)が多く稼動していたが、クライアント側の多言語・多文字コード対応(i18n、m17n)が進んだためか、ほとんどが姿を消している。
[編集] 関連項目
- DSBL - 第三者中継やOpen Proxyなどのサーバーをリストアップし、ブラックリストとしてデータベース化している団体。
- Wikipedia:オープンプロクシは使わない
[編集] 外部リンク
- open proxyによるspam中継
- RFC 2817 (HTTP/1.1)
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