OFF THE LOCK
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OFF THE LOCK | ||
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B'z の アルバム | ||
リリース | 1989年5月21日 | |
録音 | - | |
ジャンル | ロック J-POP |
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時間 | 41分59秒 | |
レーベル | BMGビクター | |
プロデュース | 中島正雄 | |
レビュー | ||
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チャート順位 | ||
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売上枚数 | ||
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B'z 年表 | ||
B'z (1988年) |
OFF THE LOCK (1989年) |
BAD COMMUNICATION (1989年) |
『OFF THE LOCK』(オフ・ザ・ロック)は、日本のロックユニット、B'zが1989年5月21日にBMGビクターからリリースした、2枚目のオリジナルアルバム、およびそのアルバムの10曲目に収録されている楽曲のタイトルである。このアルバムは、BMGルームス(現:VERMILLION RECORDS)の設立後も、発売権はBMG JAPANに残された。
[編集] 内容
「マインドも進化する。」がアルバムのキャッチフレーズ。
後のミニアルバム『BAD COMMUNICATION』に繋がる佳作。前作『B'z』では全体的に堅苦しさがあったが、今作ではかなりポップになっており、ロック色も強まった。今作では様々なところに前作からの進化が見られてる。松本のギター演奏がメインとサイドの2重録りになっており、曲にメリハリがついた。意味が解らないと不評だった稲葉の歌詞が、とても解りやすい表現になり、今後の作詞方法の流れの元になった。しかし、稲葉にとってこのアルバムの製作時が一番作詞に悩んでた時期であった。曲は既に出来て上がっているのに、自分が担当する詞がまったく出来ていなかった状況に大変焦っており、常に作詞のことを考えているのが憂鬱でしょうがなかったとのこと。また、苦労して作詞をしても周りから批評されるので、途中で投げ出して逃げたいと何度も思ったと後のインタビューで語っている。 稲葉の歌唱法も変わって今とほぼ同じ歌い方になっており、稲葉の声を加工したコーラスが入るのもこのアルバムからである。また、収録されている曲は全て稲葉作詞、松本作曲になっている。多くの意味で今後のB'zの基礎を築いたアルバムといえよう。
アルバムリリース後、十分にライブができる数の曲が揃ったとして初のライブツアー『LIVE-GYM』を開始した。
非公認ベストアルバム『Flash Back-B'z Early Special Titles-』には、『OFF THE LOCK』を除いた全ての曲が収録されている。
[編集] 収録曲
曲の解説やタイアップ等はB'zで解説しているため一部簡潔に解説する。
- 君の中で踊りたい (3:44)
- シングル曲。ミニアルバム『WICKED BEAT』で全英詞ダンスナンバーにリメイクされる。非公認ベストアルバム『Flash Back-B'z Early Special Titles-』にも収録されている。
- HURRY UP! (3:48)
- タイトル通りスピード感溢れるポップなナンバー。ギター演奏がとても激しい。非公認ベストアルバム『Flash Back-B'z Early Special Titles-』にも収録されている。B'zの全ての曲の中で一番テンポが早い曲。
- NEVER LET YOU GO (5:39)
- 不倫をテーマにしたと思われる渋いバラード。イントロのギターが切ない。非公認ベストアルバム『Flash Back-B'z Early Special Titles-』にも収録されている。マストアルバム『B'z The "Mixture"』でリメイクされる。
- SAFETY LOVE (4:08)
- 『君の中で踊りたい』のC/W曲。非公認ベストアルバム『Flash Back-B'z Early Special Titles-』にも収録されている。
- GUITAR KIDS RHAPSODY (4:42)
- 懐かしい感じがする青春ソング。稲葉の実話といわれている。シングル『愛しい人よGood Night...』の2nd beatにリメイクバージョンが収録されている。非公認ベストアルバム『Flash Back-B'z Early Special Titles-』にも収録されている。
- 夜にふられても (3:55)
- ポップでスピード感溢れるドライブソング。歌詞メロディ共にどこか哀愁漂っている。非公認ベストアルバム『Flash Back-B'z Early Special Titles-』にも収録されている。
- LOVING ALL NIGHT (5:21)
- 当時流行のディスコをテーマとしたサイケデリックでエロチックなダンスナンバー。『君の中で踊りたい』同様ラップを絡めてある。このアルバムの中ではかなり異色。ミニアルバム『MARS』で全英詞ハードロックナンバーにリメイクされる。非公認ベストアルバム『Flash Back-B'z Early Special Titles-』にも収録されている。
- OH! GIRL (4:09)
- 初期のB'zを代表するポップなラブソング。イントロのギターが印象的。初期の頃から現在までライブでよく演奏される程の人気のある曲で、2003年のツアー『The Final Pleasure "IT'S SHOWTIME"』のファイナル公演でも披露された。この曲がデジタルビート時代の最高傑作という人も多い。非公認ベストアルバム『Flash Back-B'z Early Special Titles-』にも収録されている。マストアルバム『B'z The "Mixture"』でリメイクされる。
- ROSY (4:52)
- 長距離恋愛をテーマにした儚いバラード。曲のメロディは松本がB'zデビュー前にソロでリリースしたアルバム『Thousand Wave』に収録されている『“99”』が元になっている。ファンの間で人気が高い隠れた名曲。非公認ベストアルバム『Flash Back-B'z Early Special Titles-』にも収録されている。
- OFF THE LOCK (1:20)
- このアルバムの表題曲で、アルバムの最後を飾る幻想的な小曲。小曲のわりに完成度が高く、松本の作曲力の高さが判る。
[編集] 参加ミュージシャン
- 松本孝弘:ギター、コーラス、作曲、編曲
- 稲葉浩志:ボーカル、コーラス、作詞
- 明石昌夫:マニピュレーター、コーラス、編曲
- 青山純:ドラム(#2,5,6,8)
- 江口信夫:ドラム(#1,3,9)
- 寺島良一:コーラス
- Nobumitsu “Kyoso” Asai(あさい のぶみつ) :コーラス
- Norihiko “Thunder Bird” Tsuruta(つるた のりひこ):コーラス
- IKKIES:コーラス
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