NSU・Ro80
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Ro80(ろーえいてぃー、あーるおーはちじゅう)は、かつてNSU社が製造、販売していた自動車。
[編集] 概要
世界では数少ない、ロータリーエンジン搭載車で、セダンでは世界初搭載となる。Ro80同様、マツダのコスモスポーツも2ローターだが、発売時期は、コスモスポーツの方が若干早かった。NSUのロータリーエンジン搭載車では、第二弾となる。
このクルマのデビューは1967年だが、その先進的な外装が特徴だった。空力抵抗の点でも優れ、Cd値は0.30であった。統合後のアウディ・100や80でも空力抵抗面で良い評判を受けることになるが、このRo80はそれの先祖とも言える。
未来的なスタイリングに先進的な機構を備え、デビュー翌年の1968年にヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを獲得するなど高い評価を受けた。 当時、コスモスポーツと並び「エンジンが変われば、自動車のカタチまで変わる」と評され、2車のエクステリアデザインは当時極めて先進性のあるものだった。
しかし自慢のロータリーエンジンにトラブルが続出することとなる。そのため、一時はクレーム対応に追われるが、改良に改良を重ね、1977年まで10年間製造された。
[編集] 派生車種
フォルクスワーゲンのK70はRo80のシャシーに水冷4気筒レシプロエンジンを搭載した車種で、1969~1974年の間に生産された。