M5 (コンピュータ)
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M5(エムファイブ)は、1982年にソード社が開発・発売したホビー用パーソナルコンピュータ。OEMとして1982年にタカラよりゲームパソコンM5としても発売され、ソードからは電器店、タカラからはジョイパッド等の付属品をつけて玩具店ルートでそれぞれ販売された。
ROMカートリッジによるゲームの供給も行われ、特にナムコ製アーケードゲームが多数移植されたが、後発の MSX やファミリーコンピュータが圧倒的なシェアを占めたため販売はふるわなかったが、和製Apple IIとの呼び声も高く、熱心なホビーユーザーの支持を得た。
[編集] 仕様
互換性はないものの、基本的な設計や性能は後に発売されたMSXと類似している。 CPU は当時の標準だった Z80 (3.58MHz)。 VDPにテキサス・インスツルメンツ社の TMS9918 を採用し、256×192ドットの 16色表示と 16×16ドットの単色スプライト表示が可能であった。
BASICは内蔵せずロムカートリッジによって提供。本体に標準で付属した BASIC-I の他、ゲームプログラミングに特化した BASIC-G や浮動小数点の計算が出来る BASIC-F が用意された。BASIC-Gは当時のパソコン雑誌のベンチマークテストで、並み居る高級機に並んで、Z80のインタプリタ言語では最速を誇り、一部のコンパイラにも迫る早さを見せた。
[編集] シリーズ
- M5(1982年11月発売、49800円)
- BASIC-Iが付属する。
- ゲームパソコンM5(1982年11月発売、59800円)
- BASIC-Iおよびコントロールパッド2個が付属する。
- M5 Pro(1983年11月発売、39800円)
- 初代機とほぼ同一形状。BASIC-Iは付属しない。
- M5 Jr.(1983年11月発売、29800円)
- 形状の異なる廉価版。BASIC-Iは付属しない。
[編集] 主なソフト
など