ArtX
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ArtX は1997年にシリコングラフィックスの元技術者のグループによって作られた会社である。 ゲーム機Nintendo 64のグラフィックスチップを開発したことで有名。 コスト性と、ハイパフォーマンス性に優れたPCグラフィックスチップの開発に注力したので、早期に3dfx,NVIDIA対抗できると考えていた。 デイビッドオートン(David Orton)(シリコングラフィックスの先端グラフィックス部門の統括者)が、ArtXの社長に任命された。 彼は、現在ATI TechnologiesのCEOである。 1999年、ジオメトリエンジンを持った最初のグラフィックスチップセット『ALADDiN7』をCOMDEXでデモンストレーションした。このチップは、台湾企業のALiと共同開発のものである。ArtXは任天堂の第4世代ゲームコンソールゲームキューブのためのグラフィックスチップ(通称:フリッパーチップ)を開発する契約を結んだ。
2000年2月,ATI Technologiesからの$40億ドルのストックオプションでの買収が行われ、最終的にAMとATI Technologiesが2006年7月に合併した。 取引き額は、54億ドル。2006年会計年度の第4四半期で統合は完了予定。 ArtXはATIから受け継いだR300グラフィックスチップセットの開発の道を開いた。 ATIは、NVIDIAと激しい競争関係にあり、最高速度、最先端グラフィックスカード(プロセッサスピード、メモリーのアクセススピードと容量、パイプライン等)の分野において競い合っている。