1951年の日本シリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1951年の日本シリーズは、初めてセ・リーグを制した、水原茂監督率いる読売ジャイアンツと、初のパ・リーグを制した山本一人監督率いる南海ホークスとの対決となり、10月に後楽園球場と大阪球場で行われた。
目次 |
[編集] 戦評
前年から始まった日本シリーズは、山本監督率いる南海と水原監督率いる巨人の初対決。
大阪球場で始まった第1戦は、巨人が先制した。
4回表南村侑広のヒットで先制、5回表に千葉茂と川上哲治の連打で2点目。6回表には3点を奪い主導権を握る。対する南海は、巨人の先発藤本英雄の前に、ヒットを放つが無得点に終ってしまい、巨人が1勝目を挙げた。
続く第2戦は巨人の先発別所毅彦と南海の先発柚木進との投げ合いだった。
先制したのは巨人、2回別所のセンターへの2ベースヒットで3点を奪い、3回には、川上と南村のヒットで2点を追加。6回に1点を奪って、7回に青田昇のソロホームランで7-0とリード。対する南海は、巨人の先発別所の前に、ヒットを放つが無得点に終ってしまい、巨人が2勝目を挙げた。
移動日を挟んだ後楽園球場での第3戦。巨人の先発松田清と南海の先発中原宏だった。
この試合も巨人が先制。1回裏千葉茂の送りバントと青田昇の打撃妨害出塁で塁に出て、川上のヒットで2点を奪う。7回表南海は飯田徳治、監督兼任の山本のヒットで1点差につめるが、8回裏に巨人が1点追加。
これで巨人が3連勝し、早々と王手をかけた。
翌日の第4戦は巨人の先発中尾輝三と南海の先発服部武夫だった。
3回の表、南海は7連打で4点を奪い主導権を握った。対する巨人は、南海の先発服部に9回まで抑えられていた。しかし、9回裏に巨人は樋口雅一の3ランホームランで1点差に追い上げるがここまで。南海が初の1勝を出す。
先制したのは巨人、2回裏宇野光雄のホームランで先制し、4回に2点を奪い、5回には千葉、川上のホームランで2点追加。8回には与那嶺要の3ランで8-2と突き放す。
一方の南海は9回表に2点を返すのが精一杯と、先発・柚木の乱調が痛かった。4勝1敗で巨人が初の日本一に輝いた。
[編集] 試合結果
[編集] 第1戦
10月10日 大阪球場 入場者数:29074人
巨人 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 5 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
南海 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 0 |
(巨) | ○藤本(1勝) - 楠 |
(南) | ●江藤(1敗)、中谷、服部 - 筒井 |
[編集] 第2戦
10月11日 大阪球場 入場者数:24373人
巨人 | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 7 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
南海 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
(巨) | ○別所(1勝) - 楠 |
(南) | ●柚木(1敗)、服部- 筒井、松井 |
本塁打 | |
(巨) | 青田1号ソロ(7回1点服部) |
[編集] 第3戦
10月13日 後楽園球場 入場者数:35066人
南海 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | X | 3 |
(南) | ●仲原(1敗)、中谷、江藤 - 筒井、松井 |
(巨) | ○松田(1勝)、別所 - 楠 |
[編集] 第4戦
10月16日 後楽園球場 入場者数:31936人(延長10回)
南海 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 |
(南) | ○服部(1勝)、柚木 - 筒井 |
(巨) | ●中尾(1敗)、別所、大友 - 楠 |
[編集] 第5戦
10月17日 後楽園球場 入場者数:15519人
南海 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 0 | 1 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 3 | X | 8 |
(南) | ●柚木(2敗)、中原、江藤、中谷 - 筒井、松井 |
(巨) | ○藤本(2勝) - 楠 |
本塁打 | |
(南) | 村上1号2ラン(9回藤本) |
(巨) | 十時1号ソロ(3回若生)、川上1号ソロ(8回河村) |
[編集] ラジオ中継
(第6~7戦の放送予定については書きかけです。)
全5戦ともにNHKラジオ第2で中継された。
[編集] 外部リンク
[編集] 関連項目
プロ野球日本選手権シリーズ 1950 | 1951 | 1952 | 1953 | 1954 | 1955 | 1956 | 1957 | 1958 | 1959 |
カテゴリ: プロ野球日本シリーズ | 1951年のスポーツ | 読売ジャイアンツ | 福岡ソフトバンクホークス