鷺沼車両基地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鷺沼車両基地(さぎぬましゃりょうきち)は神奈川県川崎市宮前区小台1丁目にある東京地下鉄の車両基地である。もともとこの土地は東京急行電鉄所有の検車区であった。
目次 |
[編集] 概要
鷺沼車両基地は、鷺沼駅南東部(東急田園都市線下り線側)に隣接した敷地面積67133㎡の車両基地であり、鷺沼検車区、鷺沼工場および鷺沼車両事務所で構成される。
もともとは、東急田園都市線開通と同時に作られた東急所有の検車区であったが、相互乗り入れ相手の半蔵門線が線内に車両基地を設けることが出来なかったため、東急が1979年7月に長津田検車区へ機能を移転し、跡地を営団地下鉄(現・東京地下鉄)が譲受したものである。
その名残として、鷺沼検車区から田園都市線本線をまたいで上り線側にある留置線(通称鷺沼留置線、または鷺沼北留置線)は、東急の長津田検車区鷺沼車庫として残されている。 東京地下鉄の乗り入れ先の路線上にある車庫としては竹ノ塚検車区に次いで2番目である。また、このような車庫を俗に植民地車庫と言う。
[編集] 鷺沼検車区
東京地下鉄半蔵門線で使用されている車両の収容、月検査、列車検査および各種作業を行う。
[編集] 設備
- 最大留置両数:180両
- 検査庫:鉄道車両の検査の内、月検査と列車検査を行う。
- 転削庫:車輪転削盤が設置され車輪の異常磨耗を修正する。
[編集] 所属車両
- 東京地下鉄8000系 190両
- 東京地下鉄08系 60両
[編集] 鷺沼工場
鷺沼工場は1981年10月1日から暫定的に鷺沼検車区が担当していた車両検修業務が、1983年10月1日に分離独立し発足した。
現在、半蔵門線、日比谷線車両の定期検査(全般検査・重要部検査)を行っている。 日比谷線車両は従来千住工場で定期検査を行っていたが、2004年2月に鷺沼工場に統合された。 日比谷線の車両は、東急東横線、東急目黒線、東急大井町線、東急田園都市線を介して回送される。
[編集] 担当車両
[編集] 沿革
- 1979年5月10日 営団(当時)鷺沼検車区着工
- 1979年7月23日 半蔵門線との直通運転に際し、当時の営団(現東京地下鉄)が自社線内で車両検査・修繕設備を用意できないため、東急が長津田へ移転し、営団側に設備と跡地が譲渡された。
- 1980年9月1日 営団鷺沼検車区発足
- 1981年10月1日 暫定的に車両検修業務を開始
- 1983年10月1日 車両検修業務が分離独立し鷺沼工場が発足
- 2002年度 半蔵門線水天宮前-押上間の延伸にともない留置線を2本増設
カテゴリ: 鉄道関連のスタブ項目 | 東京地下鉄 | 車両基地