高橋信二
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高橋 信二(たかはし しんじ 1978年8月7日 - )は、平成期(1990年代後半-)のプロ野球選手。北海道日本ハムファイターズ所属。ポジションは捕手。
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[編集] 来歴・人物
元々バッティングが良い為、外野手転向も考えられたが2003年に極度の打撃不振に陥った實松一成を押しのけ正捕手に定着し、捕手として大きく飛躍。
2004年は初の規定打席到達と共にレギュラー定着。更に日本ハムの捕手としての歴代選手最多の26本塁打を放つなど長打力を見せた一方、爽やかなルックスと明るい性格からムードメーカーとしても大きく貢献し、ファンからも「信二」とよばれ、(特に女性ファンに多くの人気を得る)人気選手になった。オールスターでも球界最強の捕手・城島健司と一緒に選出されるなど実力もある。
2005年は更なる活躍が期待された。開幕から満塁本塁打を2本放つなど、脅威のパワーで一時は期待に応えたが、左膝の靭帯切断の大怪我を負い、離脱すると復活した8月にもまた怪我を負いリタイア。結局2005年は怪我に泣き54試合の出場に留まった。そのため中嶋聡が正捕手並みに試合に出ざるを得なくなった。
2005年の膝の怪我は完治しているものの、それ以降調子が悪い。本来は下位打線で打つのがもったいないくらいのパワーヒッター(2004年は4番に座った事もあった)であるのだが。チャンスにも強く特に満塁では驚異的な強さを見せ、長打を放つ。中嶋や鶴岡が打撃で多くは期待できないだけに彼の復活が待たれている。
課題はどのバッテリーとでもリードを向上される事と、出塁率を上昇させること。2006年は盗塁阻止率3割1分5厘を記録するなど改善の兆しも見える一方で、リード技術に関しては相変わらず不安を抱えている。だがダルビッシュ有や、立石尚行などとバッテリーを組むとリードが上手いと評される。誰と組んでも上手い配球を出来る様にするのが今後の課題である。また選球眼が悪いのか、出塁率が低いのも課題。
2006年は開幕戦でマスクをかぶったものの、自慢の打撃も開幕から不振で、鶴岡慎也との併用が多くなった。その年のオフでは、5000万から4300万への年俸低下に一発サイン。来季への巻き返しを誓う。なお、2007年の目標は「レギュラー奪還・リード向上・本塁打20本以上」を掲げている。
[編集] 略歴
[編集] 愛称
- 信二
- ファンやチームメイトから呼ばれる。
- 美作っ子
- 一部の女性ファンから呼ばれる。
[編集] タイトル
- オールスター出場
- 1回 (2004年)
[編集] 記録
- 日本ハム球団の捕手として歴代最多本塁打を記録(26本)。
[編集] 通算成績
- 307試合 打率 .263(1135打数 299安打) 49本塁打 185打点 9盗塁(2006年終了時点)
年度 | 球団 | 試合 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗塁死 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 |
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1997 | 日本ハム | 一軍出場無し | |||||||||||||||||
1998 | 日本ハム | 一軍出場無し | |||||||||||||||||
1999 | 日本ハム | 一軍出場無し | |||||||||||||||||
2000 | 日本ハム | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1.00 |
2001 | 日本ハム | 16 | 22 | 2 | 6 | 0 | 0 | 0 | 6 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 6 | 2 | .273 |
2002 | 日本ハム | 8 | 12 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | .250 |
2003 | 日本ハム | 105 | 309 | 34 | 81 | 16 | 1 | 12 | 135 | 49 | 3 | 0 | 5 | 2 | 15 | 5 | 73 | 4 | .262 |
2004 | 北海道日本ハム | 115 | 404 | 66 | 115 | 19 | 2 | 26 | 216 | 84 | 2 | 1 | 3 | 5 | 34 | 6 | 93 | 7 | .285 |
2005 | 北海道日本ハム | 54 | 164 | 12 | 37 | 8 | 0 | 5 | 60 | 27 | 1 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 33 | 1 | .226 |
2006 | 北海道日本ハム | 78 | 223 | 26 | 56 | 3 | 2 | 6 | 81 | 19 | 2 | 0 | 3 | 3 | 10 | 3 | 42 | 3 | .251 |
通算成績 | 307 | 1135 | 140 | 299 | 48 | 5 | 49 | 504 | 185 | 9 | 1 | 12 | 12 | 63 | 18 | 251 | 17 | .263 |
※太字はチーム最多記録。
[編集] 背番号
- 62(1997年~2003年)
- 30(2004年~)
[編集] エピソード
- 元々生真面目なイメージの選手であったが26歳の誕生日でもあった2004年8月7日の札幌ドームでの千葉ロッテマリーンズ戦で試合を決定づける走者一掃の適時三塁打を放ちお立ち台に立つと、「ああいった場面でまさか自分が打てるとは・・・思ってました!」と(SHINJOのモノマネ)明るく発言、以降明るいキャラクターが定着した。
- 北海道文化放送で放送されているのFの炎では、今週の信ちゃんというコーナーがあったが、本人が怪我をさかいに不振に陥ってしまったため、現在は森本選手のひちょりのひちょり言(ごと)に差し変わっているが、活躍したときのみ限定で今週の信ちゃんが復活している。
- 同期入団で球団に所属していた小笠原道大がFA権を行使し、読売に移籍した為、97年の入団選手でファイターズにいるのは高橋のみである。ちなみに、小笠原は入団初期は捕手登録だったため、捕手として後輩である高橋にアドバイスを送ったり、食事に言ったりと結構仲が良い。
[編集] 関連項目
- 岡山県出身の有名人一覧
- 北海道日本ハムファイターズ歴代4番打者一覧
- 小笠原道大-私生活でも仲が良いらしい。
- 坪井智哉-とても仲が良い。
- 建山義紀-仲の良い先輩後輩関係。
- ダルビッシュ有-「有」、「信二さん」と呼び合う仲。
- 八木智哉
- 木元邦之-同い年の同期。
- 鶴岡慎也
- 上田利治
- 大島康徳
- トレイ・ヒルマン
北海道日本ハムファイターズ - 2007 | |
---|---|
1 森本稀哲 | 3 田中賢介 | 4 グリーン | 5 セギノール | 6 田中幸雄 | 7 坪井智哉 | 8 金子誠 | 9 小田智之 | 10 木元邦之 | 11 ダルビッシュ有 | 12 鎌倉健 | 13 須永英輝 | 16 金村曉 | 17 宮本賢 | 19 清水章夫 | 20 糸数敬作 | 21 武田久 | 22 建山義紀 | 23 尾崎匡哉 | 24 陽仲壽 | 25 立石尚行 | 26 糸井嘉男 | 27 江尻慎太郎 | 28 正田樹 | 29 八木智哉 | 30 高橋信二 | 31 小谷野栄一 | 32 選手兼コーチ 中嶋聡 | 33 橋本義隆 | 34 吉川光夫 | 35 木下達生 | 36 MICHEAL | 37 小山桂司 | 38 武田勝 | 39 川島慶三 | 40 金子洋平 | 41 稲葉篤紀 | 42 スウィーニー | 43 星野八千穂 | 44 山本一徳 | 45 今浪隆博 | 46 植村祐介 | 47 菊地和正 | 48 中村渉 | 49 内山雄介 | 50 市川卓 | 52 紺田敏正 | 53 工藤隆人 | 54 稲田直人 | 55 佐藤吉宏 | 56 駒居鉄平 | 57 飯山裕志 | 58 高口隆行 | 59 金森敬之 | 60 伊藤剛 | 61 押本健彦 | 62 今成亮太 | 63 渡部龍一 | 64 鶴岡慎也 | 65 鵜久森淳志 | 66 ダース・ローマシュ匡| | (未定) グリン | |
88 監督 ヒルマン | 90 白井一幸 | 77 淡口憲治 | 81 佐藤義則 | 74 厚沢和幸 | 82 平野謙 | 83 オーウェン | 78 二軍監督 福良淳一 | 80 野村収 | 73 島崎毅 | 79 島田一輝 | 76 大村巌 | 71 山中潔 | 72 水上善雄 | 75 川名慎一 |
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球団 | |