馬鹿が戦車でやってくる
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馬鹿が戦車でやってくる(ばかがたんくでやってくる)は、1964年に、松竹により制作、公開された山田洋次監督の映画。中国の思想傾向映画のパロディにも見える内容のため評価が分かれるが人気が高い。團伊玖磨氏の小説『日向村物語』を原案にした「馬鹿シリーズ」第三弾。團伊玖磨は音楽も担当している。登場した旧陸軍の戦車(タンク)は、新潟県にあった雪上車を300万円で改造したものだった。
[編集] ストーリー
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
昔、日永村の村はずれに、乱暴者の少年戦車兵上がりの男、サブが耳の遠い母親とみと頭の弱い弟兵六と一緒に暮らしていた。村中から嫌われていたが、長者仁右衛門の娘紀子だけはサブの味方だった。紀子の全快祝いの日、サブは仁右衛門から追い出され、暴れ回り、警察に送られる。サブがいない間に村会議員の市之進はとみをだまし、サブの土地を巻き上げる。帰ってきたサブは怒り、隠していた戦車を運転し、村中を暴走させ、村の人たちを恐怖のどん底にたたきこむ。そのとき、兵六が火の見櫓から落ちて死んでしまう。それを知ったサブは兵六の死体を戦車に乗せ去っていく。
[編集] スタッフ
- 制作:脇田茂
- 原案:團伊玖磨
- 脚本・監督:山田洋次
- 撮影:高羽哲夫
- 美術:佐藤公進
- 音楽:團伊玖磨