餓死
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餓死(がし)とは、食糧の補給を絶つ(絶たれる)ことにより過度の栄養失調から死に至ることを指す。
成人では、水分の補給があれば平均で1ヶ月、なければ3週間程度で餓死に至るという。ただし、太っている人(脂肪の貯蓄の多い人)はこれより長く生存できる、やせた人(脂肪の貯蓄の少ない人)はこれより短めで死に至ると考えられる。
食糧事情の悪い場所や時代では、心ならずも餓死する場合があるが、自殺手段としても用いられる。援助の手を一切拒んで、餓死するのには相当の絶望と決意を要すると言われる。
第二次世界大戦直後の日本で法を守る立場からヤミ米を拒否し、配給だけで生活しようとして餓死した判事が有名となった。
近年では生活保護を受けず/受けられずに餓死する例も多い。子どもが保護者から虐待を受け、食事を与えられずに餓死する事件も発生している。