風は南から
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
風は南から(かぜはみなみから)
- 以下ではアルバムに関して詳述する。
風は南から | ||
---|---|---|
長渕剛 の アルバム | ||
リリース | 1979年3月5日 1985年11月1日(再発) 2006年2月8日(再発) |
|
録音 | 1978年11月15日~ 1979年1月8日 (Epicurus Studio) (石川鷹彦 Studio) (ヤマハネム音 Studio) |
|
ジャンル | ポピュラー | |
時間 | 40分23秒 | |
レーベル | 東芝EMI/エキスプレス | |
チャート順位 | ||
|
||
売上枚数 | ||
|
||
長渕剛 年表 | ||
風は南から (1979年) |
逆流 (1979年) |
風は南から(かぜはみなみから)は日本のミュージシャン、長渕剛の1枚目のオリジナルアルバムである。
1979年3月5日に東芝EMI/エキスプレスよりリリースされた。
その後、1985年11月1日にCD化されて再リリースされた。また、2006年2月8日には24ビット・デジタル・リマスタリング化されて再リリースされている。
フォークソングを基調としたアルバム。吉田拓郎に影響を受けて音楽を始めたという長渕だが、このアルバムでは過激なメッセージ性はなく、ほのぼのとした温かみのあるラブソングが多く、メッセージフォークという趣はあまりない。
目次 |
[編集] 解説
長渕剛は本アルバム発売前に、ビクター・レコードより『雨の嵐山』というシングル曲でデビューしている。しかし、そこでの音楽活動は理想とはかけ離れたものであり、ミュージシャンとしての自信を喪失し、故郷である九州へと帰ることになってしまう。そんな、お仕着せ的な感じでのリリースであった『雨の嵐山』での蹉跌は、長渕剛自身をより一層フォークシンガーとしての感性を磨く切っ掛けに繋げることとなった。そんな中、ポプコン入賞作品の『巡恋歌』で前年に再デビューを果たした、彼の記念すべき1stアルバム。この歌も勿論収録されている。因みに2ndシングルの『俺らの家まで』と同時に発売されている。
『巡恋歌』、『俺らの家まで』とも、現在に到るまで数多くのライブで披露されており、特に『巡恋歌』の歌い終わりのアコースティックギターの速弾きは、彼のライブでは欠かせないものになっている。
セッションプレイヤーの表記に、松任谷正隆やはっぴいえんどのメンバーであった鈴木茂などの名前があり、『待ち合わせの交差点』では女性のコーラスが入っていたり、現在とはかなり毛色の違うアルバムであることを窺わせる。
両シングル以外の収録曲では、『いつものより道もどり道』、『訣別』、『君は雨の日に』の評価が高い。
[編集] 収録曲
- 俺らの家まで (3:36)
(作詞・作曲:長渕剛 / 編曲:石川鷹彦)- 長渕のセカンドシングル。今でも割によくライブで演奏される曲である。バンジョーの音色が、リスナーに非常に軽快な印象を与えているナンバーである。
- 僕の猫 (2:58)
(作詞・作曲:長渕剛 / 編曲:石川鷹彦、長渕剛)- 当時付き合っていた女性を猫に喩えた1曲。ライブでは殆ど演奏されていないが、2003年にニッポン放送系列(NRN)のラジオ局で放送されていた「オールナイトニッポンフライデー・長渕剛今夜もバリサン」の中で、スタジオにギターを持ち込んで生演奏されている。
- いつものより道もどり道 (4:12)
(作詞・作曲:長渕剛 / 編曲:石川鷹彦) - 訣別 (3:06)
(作詞・作曲・編曲:長渕剛)- 今では聞くことの出来ない、長渕の見事なファルセットを堪能出来る。
- カントリー・ワルツ (4:27)
(作詞・作曲:長渕剛 / 編曲:石川鷹彦) - 待ち合わせの交差点 (2:53)
(作詞・作曲:長渕剛 / 編曲:石川鷹彦) - 不快指数100%ノ部屋 (1:04)
(作詞・作曲:長渕剛 / 編曲:石川鷹彦、長渕剛) - 今宵最後のブルース (3:15)
(作詞・作曲:長渕剛 / 編曲:石川鷹彦、長渕剛) - 君は雨の日に (4:50)
(作詞・作曲:長渕剛 / 編曲:石川鷹彦)- 松任谷正隆がピアノで参加している。長渕の美麗なファルセットが聞ける、初期バラード曲の傑作。
- 巡恋歌 (3:32)
(作詞・作曲:長渕剛 / 編曲:鈴木茂) - 長いのぼり坂 (5:57)
(作詞・作曲:長渕剛 / 編曲:石川鷹彦)
[編集] 参加ミュージシャン
Drums: ロバート・ブリル(1), 島村英二(3), 村上秀一(5), 森谷順(9,11), 林立夫(10)/A.Guitar: 石川鷹彦(1,3,5,8,9,10,11), 長渕剛(2,4,6,7,8)/E.Guitar: 鈴木茂(1,5,9,10,11), 石川鷹彦(1), 水谷公生(3,11)/E.Bass: 後藤次利(1), 岡沢茂(3), 小原礼(5), 河合徹三(9,11), 田中章(10)/Wood Bass: 鈴木淳(8)/F.Mandolin: 石川鷹彦(1,5,10), 桂牧(6)/Banjo: 石川鷹彦(1,5,6,10)/Dobro: 石川鷹彦(3,5,6,8)/Gut Guitar:石川鷹彦(3)/Fiddle:武川雅寛(1)/Pedal Steel Guitar: 尾崎孝(1,5), 駒沢裕城(10)/Rhodes: 澁井博(1,9,10), 松任谷正隆(3)/ CP-80: 澁井博(5)/A.Piano: 松任谷正隆(9,11)/Hammond Organ: 澁井博(11)/Tub Bass & Jug: 藤川雄一郎(6)/Kazu: 桂牧(6), 鈴木恒明(6)/ Wash Board & Spoon:鈴木恒明(6)/Chair Percussion: 石川鷹彦(2)/Clock: 石川鷹彦(7)/Percussion:浜口茂外也(9)/Mouth Harp: 長渕剛(4,8,10)/Background Vocals: Wendy M.(5,6), 石塚良一(5,6,7,11), 米田恵一(5,11), 山里剛(5,6,11), 日朝幸雄(6), 陣山俊一(6,11), 石川鷹彦(7)/Strings:玉野グループ(3,9,11)
[編集] 外部リンク
この「風は南から」は、アルバムに関連した書きかけ項目です。加筆、訂正などして下さる協力者を求めています。(Portal:音楽 Wikipedia:ウィキプロジェクト アルバム) |