電球ジョーク
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電球ジョーク(でんきゅう - 、Light bulb joke)とは特にアメリカで発展した古典的なジョークの一形態であり、特定の集団に属する人々を引き合いに出して、1個の電球を取り替える作業のために、何人の彼らが必要か?を述べたものである。
つまり、特定の集団またはそこに属する人々をステレオタイプ的に表現して、簡単な作業一つをとってもいかに効率的に(あるいは非効率的に)物事を行うか、のモデルを推測することで彼らの振る舞い・慣習・習性・性質を風刺し、彼らがいかに愚かであるかを皮肉たっぷりに笑い飛ばすことが、電球ジョークの本質である。もちろんこれらはあくまでもジョークであって内容は作り手の主観に任されており、主題となった集団の人々が本当にそのような行動をとるかどうかは定かではない(…?)。
1970年代を中心にアメリカで流行し、主に各国の国民性を表すバリエーションが多く作られた他、実在・架空を問わず様々な集団を主題として電球ジョークは存在する。また同じ主題についても、古典的な代表例と、現在も作り出され続けている(そしてこれからも、自分のジョークが最高だと思う奴らがいる限り作り続けられるであろう)。無数の新作が存在するのは、この種の定型ジョークの常である。
[編集] 古典的な代表例
- Q. 1個の電球を取り替えるのに何人のポーランド人が必要か?
- A. 3人。1人が電球をつかんで差し込み、他の2人が最初の男の乗っている台を持って回転させるため。
- (註:古典的アメリカンジョークでは、ポーランド人は間抜けな振る舞いをする人々の代名詞とされることが多い)
- Q. 1個の電球を取り替えるのに何人の日本人観光客が必要か?
- A. 10人。1人が電球を交換し、他の9人がその様子を写真に撮るため。
- (註:首にカメラを提げた日本人観光客が集団で押しかけては写真を撮って回ることを皮肉ったもの)
- Q. 1個の電球を取り替えるのに何人のアリシア人が必要か?
- A. 全員。ただし手出しはしない(取り替えるのはキムボール・キニスン)。
- (註:レンズマンの項を参照)
[編集] 類似のジョーク
- 「ビールにハエが入っているのを見つけたら」
- イングランド人とスコットランド人とアイルランド人がパブに入り、そろってビールを買った。冷えたビールをグッと飲もうとしたその瞬間、ハエが一匹ずつビールにぽちゃんと落ちた。
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- イングランド人はビールを捨ててしまった。
- スコットランド人はビールの中からハエをつまみ出し、気にせずにビールを飲み続けた。
- アイルランド人はハエをつまみ出して逆さにぶら下げ、こう叫んだ。
- 「吐け! オレのビールを吐きだせ、この野郎!!!」
- 「家の外壁を塗り替えるには?」
- Q:家の外壁を塗り替えるのに、何人のポーランド人が必要か?
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- A:6,001人。ひとりがハケを持って立ち、残りの6,000人が家を持ち上げてぐるぐる回す。
[編集] 関連項目
- 電球ジョーク--WikiBooks