陰陽ノ京
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『陰陽ノ京』(おんみょうのみやこ)は、渡瀬草一郎/著、田島昭宇(1巻)・酒乃渉(2巻~)/イラストのライトノベル。電撃文庫刊。第7回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞作。著者のデビュー作。 第四巻まで発行している。(2006年9月1日現在)
[編集] あらすじ
平安時代、陰陽道の名門賀茂家の出でありながら家業を継かず、文章道に進んだ青年、慶滋保胤。ある日、保胤は安倍晴明の頼みで洛外の外法師の素性を調べに行くことになる。しかしそれは奇縁・宿縁・怨念渦巻く京の闇への誘いに他ならなかった…。
[編集] 登場人物
<人>
賀茂忠行の次男ながら文章生となった賀茂家の異端児。五行の土性、『吸精術』を使う。
- 伯家時継
伯家の姫。幼い頃、保胤が家庭教師をしていた。弟が一人いる。
- 佐伯貴年
代々伯家を補佐する家柄。幼い弟のため時継に仕える。
天文得業生。しきりに保胤を陰陽寮へ誘う。
- 安倍吉平
晴明の長男。式神を扱うのが得意な陰陽生。貴年が隠していたある秘密を最初の対面であっさりと見抜き、以後気の置けない仲に。
陰陽頭。年の離れた弟・保胤を見守る。
保憲の子、保胤の同い年の甥。浮浪者然としているが腕は確か。何かを教わったわけではないが、保胤を「先生」と呼ぶ。
保胤と保憲の父であり光栄の祖父。陰陽師。
- 住吉清良
天文生。女に目がない優男で百足が大の苦手。三文結界は陰陽寮随一。
- 住吉兼良
清良の実兄。光栄とは仲が悪い。腕は相当のもの。
- 弓削鷹晃
- 紗夜姫
鷹晃の使気人。鷹晃に恋心を抱いている。梓弓(あずさゆみ)を使う。
- 義仲
鷹晃の使気人。紗夜姫の父親(しかしかなり似ていない)。鷹晃の使気人になる前は、相当な腕の鍛冶屋だった。
- 氏家千早
晴明の元弟子。導満の弟子で、鷹晃とは同門。昔晴明に呪いをかけられた。沙汰丸(下記)を使って大勢の子供を殺した貴族を殺そうとしていたが、保胤に止められる。(二巻に登場)
- 芦屋導満(あしやどうまん)
晴明、鷹晃、千早の師。老爺というよりは好々爺。棗が入った袋を持っている。(二巻に登場)
- 安倍梨花
晴明の妻。つまりは吉平の母なのだが、かなり童顔。酒乱らしい(晴明談)。晴明と同じく賭け事が好き。導満の娘だが、鷹晃と面識はない。(三巻に登場)
- 蓮(れん)
以前住吉家に仕えていた少女。池に落ちて死んだが、光栄に身体を与えられ、夜の間だけ動けるようになった。清良に恋心を抱いていた。(四巻に登場)
保胤の師。(四巻に登場)
- 一衛
陰陽師。(三巻に登場)
<人外>
- 訃柚(ふゆ)
- 小五郎
- 黒石
老爺の姿をした小五郎配下の天狗。白石とは双子。
- 白石
老爺の姿をした小五郎配下の天狗。黒石とは双子。
- 沙汰丸(さたまる)
千早が持っている人形。顔の部分が鏡で、そこに人の顔を映すとその人の魂魄が別れる。身体は貴族に殺された子供たちの骨。(二巻に登場)
- 浄雲(じょううん)
兼良の識神であり住吉家の識神。犬の姿で、声は老人。最近ボケがきたらしい(干物を焼いているときに火事と勘違いしたり)。