野比玉子
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野比玉子(のび たまこ)は、藤子・F・不二雄の漫画作品「ドラえもん」に登場する架空の人物であり、主人公野比のび太の母。旧姓が「片岡」であるということから、名前のモデルは画家の片岡球子だと思われる。アニメ(テレビ朝日版)では初回で初登場。
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[編集] 人物
野比家の当主・野比のび助の妻。38歳。怠け者ののび太には厳しい専業主婦。のび太たち家族からは基本的に「ママ」と呼ばれる。 実はバストが85cm、ヒップが92cm(アニメ『ルームガードセット』)というナイスバディーの持ち主で、メガネをはずすと美人ともいわれる。癖は舌で唇をなめること。また、のび太が使ってたドラえもんの道具をやり方もわからず使ってしまい、のび太やドラえもんたちが被害を受けたりと、相当なトラブルメーカーでもある。ニッと笑うと、女優の池内淳子に似ていると自称する。
[編集] 出来事
夫ののび助との馴れ初めは学生時代に、玉子の落とした定期をのび助が拾ったこと(のび助が画家の道への援助者の申し出を断った直後)。1959年11月3日に婚約、OL時代に結婚。現在の姿ののび太と実は子供時代に一度会っているが覚えていないらしい(7巻収録『ママのダイヤを盗み出せ』)。この頃はまだメガネをかけておらず、近眼になったのはのび助と交際し始めたあたりである。この頃から気が強い性格で、物を出しっ放しにしたりドアを開けっ放しにするなどのだらしない癖もあった(この癖はのび太にも引き継がれている)。
[編集] 趣味・性格
のび太への説教は恐ろしいほど長く、平均で1時間、最高記録は2時間15分59秒。また、勉強しないことを戒めようとしてのび太の漫画や雑誌類を勝手に捨てたり燃やしたりする。しかし、ただ厳しくて怖いだけの母親ではなく、行方不明だったのび太が帰宅した際は号泣しながらのび太を抱き締め、のび太がドラえもんに脅かされたときは甘過ぎるのではないかと思える程に優しくなぐさめていた。
生け花を習っており、家元から褒められたこともある(28巻『家元かんばん』)。近所の主婦たちとコーラスグループを作っており、玉子の歌唱力もなかなかのもの(10巻『おそだアメ』)。のび太が産まれた際にのび助が「君に似たら成績優秀」と言っていることから、頭は良いらしい(『ぼくの生まれた日』)。のび助とは対照的にビールは好きではないようだが、上等なウィスキーは美味しいと感じる。また、一回酒を飲んでしまうと、止まらなくなり、挙句の果てには、屋根に上って踊り狂うまでの酒癖を持っている(10巻『ようろうおつまみ』)。また本はめったに読まないという(『のび太とアニマル惑星』)。
[編集] 動物嫌い
静香、スネ夫、ジャイアン、出木杉が皆ペットを飼っているのとは対照的に、玉子は大の動物嫌い。ペットを飼うことに憧れるのび太が、玉子のガードを突破して犬やネコを一時的に保護したり(22巻『のら犬「イチ」の国』『のび太のワンニャン時空伝』)、ハンドバッグを見つけてくれたペコをのび太が飼う事を許したことがあるが(『のび太の大魔境』)、基本的には捨て犬や捨てネコを拾ったのび太を「捨ててらっしゃい!」と叱る場面が多い。アニメオリジナルエピソードでは、のび太が「子犬を小さくして飼っていいでしょう」と言ったときに、「捨てていらっしゃい」ではなく、ちゃんとした言い方で断ったこともある(大山版アニメ『タイムマシンで飼い主を!』)。しかし、一度情の移った子ネコを飼おうとしたこともあり(43巻『ネコののび太いりませんか』)、動物嫌いはいわゆる食わず嫌いではないかという見方もある。ゴキブリも苦手。
ちなみに、そうした玉子の性格から、野比家にはペットがいないと思われがちだが、金魚を飼っている場面が何度かある(31巻『海坊主がつれた!』他)。ただ、「また死んだ」と言っていることから、飼ってもすぐ死んでしまうらしい(『ペットペンキ』)。
[編集] 家族構成
父親(大山版アニメ『グルメテーブルかけで食べ放題!』)、母親(プラス1巻『グルメテーブルかけ』)はともに健在。のび太にとっては祖父母にあたるが、前述の『ママのダイヤを盗み出せ』を除き、エピソード中でのび太と絡む場面は全くない。
兄が1人、弟と妹が数人いる。