親富孝通り

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

親富孝通り（おやふこうどおり）とは福岡県福岡市中央区天神地区北西部に南北に走る通りのこと。親不孝通りと表記されることも多い。飲食店や娯楽施設が立ち並ぶ繁華街として知られており、週末の夜などは多くの若者で賑わう。

[編集] 周辺

[編集] 接続する主な通り

[編集] 名前の由来

1970年代にさかのぼる。通りの北部には水城学園、九州英数学舘という当時地元では大手であった予備校があり、そこに通う予備校生が多くこの通りを通っていたことから親不孝通りと呼ばれるようになった。当初は予備校生を対象とした喫茶店やゲームセンターなどが立ち並んでいたが、しだいに若者の集まる通りとして居酒屋やバー、カラオケボックスなどが立ち並ぶようになり、夜の街へと変貌していった。バブル期には九州最大級のディスコ「マリアクラブ」が開店し、若者の街として全国に知られるようになった。一方、親不孝通りの名前の由来となった２つの予備校は、その後相次いで福岡に進出した大手全国区予備校の影響を受けて予備校として営業を終了している。

若者の集まる繁華街として賑わう一方で犯罪なども増加した。こうしたなか親不孝通りという名称がイメージが悪く犯罪の誘発の一因となっているという声が上がり天神よろず町通りという名称に改名された。しかし一般には全く浸透しなかったため、「おやふこう」の発音を残しつつ親富孝通りと表記するようになった。しかしこれも現時点では完全に浸透しているとは言えない。

通り自体も時が経つにつれ、一時の賑わいは薄れている。