薔薇の名前 (映画)
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薔薇の名前 Le Nom de la Rose |
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監督 | ジャン=ジャック・アノー |
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製作 | ベルント・アイヒンガー |
脚本 | アンドリュー・バーキン ジェラール・ブラッシュ ハワード・フランクリン アラン・ゴダール |
出演者 | ショーン・コネリー クリスチャン・スレーター |
音楽 | ジェームズ・ホーナー |
撮影 | トニーノ・デリ・コリ |
公開 | 1986年9月24日 |
上映時間 | 130分 |
製作国 | フランス・イタリア・西ドイツ |
言語 | 英語 |
(■テンプレート/■ノート) |
薔薇の名前(Le Nom de la Rose)は、1986年に製作されたフランス、イタリア、西ドイツ合作映画。ウンベルト・エーコによる同名小説「薔薇の名前」の映画化。ショーン・コネリー主演、ジャン=ジャック・アノー監督。
目次 |
[編集] ストーリー
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] キャスト
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- ショーン・コネリー (バスカヴィルのウィリアム)
- F・マーリー・エイブラハム (異端審問官ベルナール・ギー)
- クリスチャン・スレーター (ウィリアムの弟子メルクのアドソ)
- ロン・パールマン (異端者サルヴァトーレ)
- フェオドール・シャリアピン・ジュニア (盲目の師ブルゴスのホルヘ)
- ミシェル・ロンスダール (修道院長アッボーネ)
- ヴァレンティナ・ヴァルガス (唯一無名な農民の少女)
[編集] プロダクション・ノート
映画は、舞台となる中世修道院での生活や道具、慣習などを忠実に再現するため、衣服から小道具に至るまで詳細に復元を行った。撮影は、三箇所で行われ、一つは、北イタリアの山地に実際に造られた野外セットで、ここには巨大な修道院と文書館の建造物が建てられた(とはいえ、一種のパネルであって、実際の三次元的な建造物ではない)。修道院内部の礼拝堂等は、ドイツのエーベルバッハ修道院を改装して利用した。エーベルバッハ修道院は葡萄酒の貯蔵場所として使われていて、もはや修道院として人は住んでいなかったが、改装により中世の修道院の内部が復元された。第三に迷宮図書館は、ローマ郊外のチネチッタ撮影所内部に造られたセットであった。
修道院の内部にいたウィリアムとアドソが外に出て、イタリアの雪に覆われた屋外に出るシーンがある。これは、エーベルバッハ修道院で撮影したフィルムに北イタリアの野外セットでの情景の撮影を繋いでいることになる。更に、二人が迷宮図書館内部に入って行くと、北イタリアからローマ郊外のチネチッタへと移動したことになる。