細谷英二
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細谷 英二(ほそや えいじ、1945年2月24日 - )は、日本の経営者。熊本県出身。りそなホールディングス会長。
熊本県立熊本高等学校を経て、1968年東京大学法学部卒、日本国有鉄道入社。1987年JR東日本発足時に投資計画部長。2000年副社長。
2003年5月りそなホールディングスは監査法人によって繰延税金資産の取崩しを迫られてBIS規制の国内営業を行うための最低基準とされる自己資本比率4%を割り込んだため、公的資金の申請を余儀なくされた。このため勝田泰久りそなHD社長らは経営責任を取って辞任した。
2003年6月25日、りそなホールディングス会長に就任。2004年3月期の決算では注入された公的資金約2兆円を使い切る形で不良債権の大幅な処理を断行して約1兆4000億円の大幅な赤字となった。
しかし、その後は着実に資本の増強などを行い2005年3月期決算では厚めに積んだ貸倒引当金の戻り益もあって一転約3800億円の黒字となった。
公金申請の報道直後には48円を点けたりそなHDの株価は現在は400円程度(当時の基準に換算。現在は当時の1000株を1株に株式併合しているため、40万円程度)で推移している。就任当初は「鉄道マンに銀行経営ができるのか」とその手腕を疑問視する声もあったが現在は国内外の投資家からその力量を評価されつつある。