監査法人
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監査法人(かんさほうじん)は、公認会計士法にもとづき設立される法人。5人以上の公認会計士を(法律用語としての)社員とし、その他合名会社に類似した形態をとる。
その業務の範囲は大きく以下の3つに分けられる。
業務の内容について詳しくは、各関連項目を参照のこと。
[編集] 主な監査法人
グローバル化の進展により、企業取引グループ全体での国際的な会計監査が必要となることも多くなり、徐々に大手の監査法人への寡占化が進みつつある。 日本においても上場企業の監査はほぼ上位四法人で独占され、一般的に四大監査法人ともいわれる。四大監査法人は、海外の大手会計事務所、いわゆるBig4とそれぞれ提携しており、国際的に統一的な監査メソドロジーを利用してグローバル企業の監査(リファード業務等)を行っている。 上場企業の監査業務の寡占状態を受けて、四大監査法人以外のほとんどの中小監査法人は、株式公開業務や任意監査などのほか、会計アドバイザリーや税務コンサルティング等に特化するなど、上場企業の監査以外の業務をメインとして行っている。
[編集] 日本
- 以下の4つを、四大監査法人と呼ぶことが多い。
- 2006年に中央青山は事実上分裂。中央青山はみすず監査法人に改称し、中央青山を離れたメンバーによってあらた監査法人が設立された。
[編集] 提携国際会計事務所
以下の4つは"Big 4"と呼ばれw:Big Four auditors、それぞれ日本の4大監査法人と提携関係にある。かつてはアーサー・アンダーセンを加えて"Big 5"とされていたが、アンダーセンはエンロンの粉飾会計事件に関与したために信用を失い、消滅してしまった。
- KPMG(w:KPMG) - あずさと提携、本部アムステルダム
- プライスウォーターハウスクーパース(w:PricewaterhouseCoopers) - あらた、みすずと提携、本部ニューヨーク
- アーンスト&ヤング(w:Ernst & Young) - 新日本と提携、本部ニューヨーク
- デロイト トウシュ トーマツ(w:Deloitte) - トーマツと提携、本部ニューヨーク