田中英道
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田中 英道(たなか ひでみち、1942年 - )は、美術史家・文学博士。
[編集] 経歴
東京都出身。東京大学文学部仏文科及び同美術史学科卒業後、ストラスブール大学に留学し、博士号(doctorat)を取得した。東北大学文学部教授などを経て、同大学大学院教授(文学研究科歴史科学専攻西洋美術史研究室)を務める。2006年3月31日、停年となり、名誉教授。
[編集] 活動と評価
フランス、イタリア美術史研究の第一人者として注目されるとともに、日本美術史研究についても高い評価を得る。「新しい歴史教科書をつくる会」会長を務めた。また、2004年8月からは、日本文化チャンネル桜(SKY PerfecTV! 767ch)において「桜塾講座-日本の文明と芸術」で講師を務めるなど、精力的な活動を展開する。2005年12月に刊行した『新しい日本史観の確立』(文芸館)の中で、日本近代史にのみ熱意を燃やす「つくる会」の運動に疑問を呈し、もっと幅広い歴史観の見直しの必要性を指摘している。
[編集] 著書
- 『微笑の構造 レオナルド・ダ・ヴィンチの二重人物像』(ISBN 4061590138)
- 『まとめて反論―『新しい歴史教科書』の思想』(ISBN 4594035000)
- 『実証 写楽は北斎である―西洋美術史の手法が解き明かした真実』(ISBN 4396611102)
- 『聖徳太子虚構説を排す』(ISBN 4569638279)
- 『ミケランジェロ』(ISBN 4061589679)
- その他多数
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