王城ホワイトナイツ
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王城ホワイトナイツ(おうじょうホワイトナイツ)は、稲垣理一郎原作・村田雄介作画の漫画『アイシールド21』に登場する架空のアメリカンフットボールチームである。
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[編集] 概要
東京最強の守備(ディフェンス)チーム。王城大学にはシルバーナイツというチームがあり、チームへの支援体制はかなりのものがあるようだ。未だ無冠だが都内では最強のチームであり、唯一、神龍寺ナーガと互角に張り合えるチームと言われている。前年神龍寺を追い詰め、最強と呼ばれた「黄金世代」が卒業により抜けて戦力が弱体化したと囁かれて来たが、確固たるディフェンス陣と層の厚さ、そして最強最速のラインバッカー進の強さが「凋落の王家」の評価を引っくり返した。
春季東京大会では二回戦で泥門デビルバッツを68対12、三回戦で三閣パンクスを7対6、決勝で西部ワイルドガンマンズを21対20で破り関東大会に出場するが、準決勝で神龍寺ナーガに3対41で敗れる。(アニメでは神龍寺戦が無い。)秋季大会前の評価ではAクラス。秋季東京大会で2回戦で三閣パンクスを82-0、3回戦で千石サムライズを34-0、準々決勝で狩舞パイレーツを、準決勝で盤戸スパイダーズを10-3で関東大会出場、決勝で西部ワイルドガンマンズを破り見事に東京大会を制した。秋の大会では関東大会1回戦までタッチダウンを1回も許していない。なお、「巨大弓(バリスタ)」と言う作戦名があり、これは進が攻撃に入るらしい。マスコットはホワイトナイト。
[編集] 選手
[編集] 進清十郎
声優:郷本直也
進 清十郎(しん せいじゅうろう)は、王城ホワイトナイツのラインバッカー(以下LB)。王城高校2年。
高校アメフト史上最強最速のLB。その才能もさることながら誰よりも自己を鍛え、如何なる場所や時間でも片時も練習を欠かさず、慢心せずに努力する「努力する天才」で、まさに求道者である。中学時代に桜庭と一緒に勧誘され、入部する。セナ最大の好敵手であり目標とされる人物。進自身も「初めて巡り会った、自分よりも速い選手」であるセナを、最大のライバルとしてみている。
決して上背があるわけではないが、セナに次ぐスピードと大田原と拮抗するパワーを持ち合わせ、そしてテクニック、戦術、戦略性、メンタル面全てに於いて常人離れした、現時点で最強の選手。その才能はあの阿含からも認められている。頭脳明晰で、自分で栄養や肉体を管理したりとしている部分もある。
完璧と思われがちだが筋金入りの機械音痴で、作中でもビデオカメラや携帯GPS、自動販売機やノートパソコンを使う前にいとも簡単に破壊した。機械を壊した際「~がおかしい」と言っているので、自分で壊しても気付いていないと思われる。食事は富士山で遭難中に猪の丸焼きを見て、衝撃を覚える程に栄養バランスを重視する。普段の食事は、定時に定められた栄養素を摂取する、と完璧に管理している。人物を顔ではなく筋肉で判別するため、セナがアイシールド21であることを見抜いた。逆に坊主にした桜庭に関しては何が変わったのか分かっていない。
相手チームの後衛を震え上がらせ、幾人もの選手を病院送りにした「スピアタックル」と呼ばれるタックルの持ち主。関東大会ではそのタックルにグース・ステップを加えることでより強力な「トライデントタックル」を編み出した。成績は結構良いにも関わらず天然の要素が多い。また、作中で一度も笑顔を見せたことが無い極めて無表情なキャラクター。東京大会ベスト・イレブン守備・ラインバッカー部門とMVPに選ばれる。
背番号40。身長175cm。体重71kg。7月9日生まれ。血液型AB型。40ヤード走4秒4→4秒36。ベンチプレス140kg。
[編集] 桜庭春人
声優:宮野真守
桜庭 春人(さくらば はると)は、王城ホワイトナイツのワイドレシーバー(以下WR)。王城高校2年。
ジャリプロ所属のアイドル。芸能人であるが凄まじい音痴。進とは中学時代、同じクラスで、五十音順が隣であることから知り合い、アメフト部から「背が高い」と言う事で勧誘され、進と一緒に入部する。
超人気アイドルとアメフト選手との板ばさみに悩んでいたが、春大会、泥門戦で骨折し入院した時、彼にあこがれる少年虎吉との出会いや、春大会準決勝での神龍寺戦での一休たち一流のプレイ、高見や進の努力を目の当たりにしてアメフト一本で行くことを決意(同時にジャリプロをやめている)そして髪型やイメージを180度変えた。なお、関東大会では髭も無くなり(東京大会初戦から、準決勝を見てみると髭が薄くなっているのが分かる。)髪が伸びている。しかし、社長兼マネージャーのミラクル伊藤にアメフトスポーツ選手としての活動を認められ再復帰した。セナがアイシールドだったことに驚いた一人。
富士山での修行、芸能界との訣別の末、本来持つ長身、長い手足に加え、驚異的な跳躍力(その片鱗は春大会にも見せており、虎吉が惚れ込む要因となっている)を携えて東京大会に臨み、高見と共に編み出した「エベレストパス」を披露し、観客と周囲の度肝を抜いた。東京大会ベストイレブンの攻撃・レシーバー部門に選出される。進や高見(大田原がまともな事を言って驚いた時とか)等の突っ込み役も兼任。
背番号18。身長186cm。体重72kg。3月12日生まれ。血液型A型。40ヤード走5秒0→4秒92。ベンチプレス70kg。
[編集] 大田原誠
声優:乃村健次
大田原 誠(おおたわら まこと)は、王城ホワイトナイツの主将。ポジションはガード兼ディフェンシヴライン(以下DL)。王城高校3年。
とにかく突進あるのみの超大型ラインマン。この作品における最大バカの一人だが瀧を見て、「オレら級の馬鹿」と言っているので、自覚はある。怪力の栗田をライバル視している。人を気絶させるほど、強烈に臭い屁を処構わず放出もするが、たまにまともな発言を発し高見を驚かしている。なぜか下着をはき忘れる奇癖があり、一日のうち10時間以上下着をはいていない。練習後に必ずはき忘れるため、部室に下着が溜まっていっている。泥門町相撲大会で大会七連覇の偉業を持っていたが、八連覇のかかった試合でまわしを付け忘れて敗退。
身体能力は高いが、ラインの肝心なパワーや体重などが栗田や峨王に劣る為、まともな押し合いでは勝てないが、夏季特訓で鍛えあげた後衛並みの走力で驚異的な突進力を誇る(監督曰く「機動力を高めたことで破壊力は、二倍・三倍に向上した」との事)。また、関東大会では茶土戦で進と連携プレイを見せるなど、技術面でも向上している。3年で、来年は卒業し、栗田は今年で引退の為、関東大会準決勝で「マジ顔」を見せていた。東京大会ベストイレブンの守備・ライン部門で選出される。
背番号60。身長194cm。体重131kg。6月15日生まれ。血液型O型。40ヤード走5秒4。(ただし、この記録は春のデータ)ベンチプレス135kg→140kg。
[編集] 高見伊知郎
声優:浜田賢二
高見 伊知郎(たかみ いちろう)は、王城ホワイトナイツのクォーターバック(以下QB)。王城高校3年。
王城の司令塔。精確なパスと豊富なデータを駆使し、庄司の片腕として活躍。小学生の頃からタッチフット一筋。幼い頃の怪我による機動力の無さを弛まぬ努力で入部四年目で正QBとなり克服。長身の桜庭に期待を載せ、お互いの長所を生かした必殺パス「エベレストパス」は王城の新たな武器となる。虎吉からは「高ピョン」と呼ばれる。同期で6年間喰らい続けていたのか、大田原の屁で気絶する事は無い。また、焼き肉屋での蛭魔の誘導尋問をもろともしないなど、精神的に強靱な部分も見せる。チームの中では桜庭と並んで常識人で、よく冷静にツッコミをするが、大田原や猪狩に関してはボケ(?)に回る事もある。(変なとこで大田原に驚いたり、猪狩を止める台詞を言ったりする癖がある。)その時は桜庭がツッコミをする。
背番号3。身長192cm。体重79kg。9月14日生まれ。血液型A型。40ヤード走5秒7。ベンチプレス85kg。
[編集] 猪狩大吾
声優:竹本英史
猪狩 大吾(いかり だいご)は、王城ホワイトナイツのディフェンシヴライン(以下DL)。王城高校1年。
今年入部の王城のラインマン。監督や先輩、チームメイトを馬鹿にされるとキレる為、退場させられる始末。大田原に鎖で縛られないと止まらない。自分が馬鹿だと認めている。かなりの先輩思いであり、高見を馬鹿にした黄金世代の王城の選手にドロップキックをかますなどかなり凶暴な為、ある意味人間化したケルベロスとも言えるが、周囲や庄司監督からは期待はされている。結構人気のあるキャラ。関東大会準決勝の泥門デビルバッツ戦で公式戦に初出場する。「プリズンチェーンの猪狩」という異名を持ち、地元を騒がせ、中学時代は停学三昧。王城メンバーはその事を知っているものが一人もいなかった。王城の弱体化で、ホワイトナイツをカス扱いされた事に切れ、入部する。セナを外に出したのにもかかわらず襲おうとするほど、我を忘れる事が多い。だが、十文字は彼の気持ちを理解したため対峙する事になる。
背番号66。身長172cm。体重73kg。5月5日生まれ。血液型B型。
[編集] 艶島林太郎
王城ホワイトナイツのコーナーバック(以下CB)。王城高校3年。
東京大会ベストイレブンの守備部門で選出される。
背番号22。身長178cm。体重74kg。
[編集] 上村直樹
王城ホワイトナイツのディフェンシヴライン(以下DL)。王城高校3年。
水町が得意としているテクニックのスイムを使用する。東京大会ベストイレブンの守備部門で選出される。
背番号92。身長177cm。体重70kg。
[編集] 井口広之
王城ホワイトナイツのコーナーバック(以下CB)。王城高校2年。
東京大会ベストイレブンの守備部門で選出される。
背番号25。身長168cm。体重60kg。
[編集] 釣目忠志
王城ホワイトナイツのディフェンシヴライン(以下DL)。王城高校2年。
東京大会ベストイレブンの守備部門で選出される。
背番号15。身長170cm。体重65kg。
[編集] 渡辺頼弘
王城ホワイトナイツのディフェンシヴライン(以下DL)。王城高校1年。
東京大会ベストイレブンの守備部門で選出される。
背番号70。身長183cm。体重110kg。
[編集] 選手以外の人物
[編集] 庄司軍平
声優:小村哲生
庄司 軍平(しょうじ ぐんぺい)は、王城ホワイトナイツの監督。
愛称「ショーグン」。こちらの得点が1点でも、相手を0点に抑えれば勝つという主義で、守備を重視している。泥門高校のどぶろくとは、千石大学の選手時代「二本刀」と呼ばれた。現役時代はQB。低身長故に苦汁を舐めさせられた経験から高身長の高見と桜庭に期待し、現在のメンバーが最強だと信じている。担当教科は体育だが、内容などが厳しいと生徒達からは不評。コスプレに対して冷静に突っ込みが出来る。
[編集] 若菜小春
声優:鮭延未可
若菜 小春(わかな こはる)は、王城ホワイトナイツのマネージャー。王城高校1年。
八百屋の娘で、実家の手伝いが嫌で入部した。働きもので影の人気者らしく、男子校である神龍寺の選手たちをときめかせ、他校(主に恋ヶ浜)からも勧誘された。ちなみに、王城の選手達とは誰とも付き合っていないらしい。
身長153cm。体重43kg。3月1日生まれ。