犬山橋
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犬山橋(いぬやまばし)は、名鉄犬山線の犬山遊園駅 - 新鵜沼駅間において木曽川を跨ぐために架けられた三連トラス橋。
2000年3月28日までは、道路(主要地方道春日井各務原線)の中央に複線の鉄道線路が敷かれたものでは、鉄道に準拠する最後の鉄道道路併用橋となっていた。
[編集] 概要
1925年11月に建設され、1926年10月1日から鉄道の運行が開始された。愛知県犬山市と対岸の岐阜県各務原市との間には、1894年に「私費架橋および橋賃徴収御認許願」が愛知・岐阜県両知事に提出されるなど、両岸の町村で明治から架橋のための努力がなされてきたが実現していなかった。この橋の架橋にあたっても、愛知県は出資したが岐阜県は当時架橋に反対の立場を貫いたため出資せず、その代わり架橋費用の一部を鵜沼への路線延伸を目論んでいた名古屋鉄道が負担することで、建設されるに至った。
名鉄の所有物扱いとなっており、橋における交通整理も名鉄の係員が行っていた。
しかし安全上の問題から列車の上下同時進入が原則禁止されていたこと、道路の交通量が増加し渋滞や接触事故が起こるようになったこと、鉄道の最高速度が25km/hに制限されるなど運行上も支障になっていたことなどから、道路と歩道については、並行して架設された「ツインブリッジ」へ移され、犬山橋は鉄道専用橋となった。
共用解消後、名古屋鉄道は一時線路を単線使用するなどして複線の間隔を拡幅や道路施設の撤去、また橋梁上での運行速度を引き上げるための工事等を2001年10月1日までに終了させて線路容量を増大させた。
[編集] 隣の橋
(下流) 愛岐大橋 - 犬山頭首工ライン大橋 - 犬山橋(ツインブリッジ) - 中濃大橋(国道41号) - 太田橋(国道248号) (上流)
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