特捜!芸能ポリスくん
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特捜!芸能ポリスくん(とくそう げいのう―)は、TBSテレビ系列で放送されたクイズ番組。テレビ朝日系で放送された「クイズタイムショック」のコピーをやっていたことでも有名である。
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[編集] 基本データ
- エンディングテーマ
- L'Arc~en~Ciel「DIVE TO BLUE」(1998年4月8日~1998年9月16日)
[編集] 概要
視聴率が不振だった「おしえてアミーゴ!!」の後番組で、芸能人が8名が常識な問題に挑戦するクイズだった。しかし、『1億人の大質問!?笑ってコラえて』(日本テレビ)、『ドクタースランプ』(フジテレビ)などの裏番組に苦戦し、あえなく1年で撤退。以降TBSの火曜9時の「うたばん」枠と旧水曜夜7時枠、毎日放送の旧木曜夜8時枠の3枠が入れ替わり、毎日放送の枠となり、「チャンスの殿堂」がスタート。
[編集] ルール
[編集] 初回(1998年4月8日放送)
- 2時間SP。東西対抗で、各8名、計16名で行った。(まず東西それぞれで代表を決め、東代表対西代表で決勝戦)
[編集] 1回戦
- クイズに先駆けて、くじ引きでキャプテンを決める(タマゴを1人1個ずつ取り、ハタが出た人がキャプテン)。そしてさらにキャプテン同士でじゃんけんを行い、勝った方からメンバーを1人ずつ指名する。これを3回繰り返してキャプテンを含めた4人でチームを組み、2チームを形成。その2チームによる対抗戦。
- この時、番組HPより「この人は賢いか?」という調査結果の全国イメージを%提示で発表する。
- 1人ずつ1分間10問のクイズに挑戦
- チーム4人の正解数の合計が多いほうが2回戦に進出(同点の場合は、両チームの成績最下位者による延長戦)
[編集] 2回戦
- クイズに先駆けて、勝利チームのキャプテンが他の3人からパートナーを1人選択。残った2人とのペア対抗戦。
- 芸能人が楽屋からクイズを出題するVTRクイズ
- VTRは途中で停止するので、その続きを予想して早押しで解答する。
- 3問勝負で2問先取したペアの勝利
[編集] 3回戦(東軍(西軍)代表決定戦)
- 2回戦で勝ったペアの2人で1対1の早押しクイズ
- 正解すると、相手の解答席を1段階下げる。お手つき誤答は自分の1段階ずつ下げられる。(両者とも正解出来なかった場合、両方の解答席が1段階下がる)
- 先に相手を3段階下げた方の勝利
[編集] 決勝戦
- 答えが複数在る問題が出題されるので、両者30秒以内に次々とボードに書く
- より多く正解した方の優勝、正解数×10万円の賞金を獲得
[編集] レギュラー放送前期
- 8人による個人戦
[編集] 1回戦
- クイズに先駆けて、くじ引きでキャプテンを決める(タマゴを1人1個ずつ取り、ヒヨコが出た人がキャプテン)。そしてさらにキャプテン同士でじゃんけんを行い、勝った方からメンバーを1人ずつ指名する。これを3回繰り返してキャプテンを含めた4人でチームを組み、2チームを形成。その2チームによる対抗戦。
- 初回同様、番組HPより「この人は賢いか?」という調査結果の全国イメージを%提示で発表する。
- 1人ずつ1分間12問のクイズに挑戦。初回の成績が散々だった事もあり、レギュラー放送では、クイズの難易度が下げられている(それでも全問不正解者が現れてしまったが)。
- チーム4人の正解数の合計が多いほうが2回戦に進出(同点の場合は、両チームの成績最下位者による延長戦)
[編集] 2回戦
- クイズに先駆けて、勝利チームのキャプテンが他の3人からパートナーを1人選択。残った2人とのペア対抗戦。
- 芸能人やCG技術によって再現された歴史上の偉人が、CGを背景にクイズを出題するVTRクイズ
- VTRは途中で停止するので、その続きを予想して早押しで解答する。
- 3問勝負で2問先取したペアの勝利
[編集] 決勝戦(最初の2回)
- 2回戦で勝ったペアの2人で1対1のクイズ
- 答えが複数在る問題が出題されるので、両者90秒以内に次々とボードに書く
- 隠された5つの正解により多く合致させた方の優勝
[編集] 決勝戦
- 2回戦で勝ったペアの2人で1対1で戦う
- クイズが出題された後、これまでの敗者6名の中から正解しそうな人を指名
- 指名された敗者が正解すれば、敗者にこれまでの出来・不出来によって設定された得点を獲得(敗者もお土産を獲得)
- 敗者に設定される得点は基本的に10~30点だが、余りにも出来の酷い人に対しては紳助の裁量で、コーナー途中でも40~50点、時には80点まで点数が吊り上げられる
- 100点以上獲得した時点で、優勝を賭けた一問一答クイズに挑戦
- 正解すればそのまま優勝となるが、不正解だった場合は70点まで点数が下がり、再び敗者指名に戻る
[編集] 賞金決定戦(最初の2回)
- 優勝者と敗者7人が、1対7で早押しクイズ(出題数は10問限定)
- 優勝者は1問正解につき10万円、敗者は1問正解につき1万円獲得
- お手つき誤答の場合、優勝者はその問題のみ解答権を失う、ただし敗者は即失格(以降の問題すべての解答権を失う)
[編集] 賞金決定戦
- 優勝者と敗者7人が、1対7で戦う
- 指定したお題に当てはまる漢字を、優勝者は1人で、敗者側は1回戦の成績の悪い順に1人ずつリレーで書いていく(制限時間は60秒)
- 優勝者側は、敗者7人の書かなかった正解の数×10万円を獲得
- 敗者側は、優勝者の書いた正解と同じ漢字を書いていれば、その人が1文字につき1万円を獲得
[編集] レギュラー放送後期
[編集] 1回戦
- 前期と同じ
[編集] 2回戦
- クイズに先駆けて、勝利チームのキャプテンが他の3人からパートナーを1人選択。残った2人とのペア対抗戦。
- 9人(後に6人)の職人の中から1人を選択。その人がVTRで、自分の職業に関するクイズを出題するので、口答で答える。
- 各職人には得点が10~30点設定されており、正解だと自分の得点となるが、不正解だと相手の得点となる
- 交互に計3問ずつ行い、点数の多い方が勝ち
[編集] 決勝戦
- 前期と同じ
[編集] 賞金決定戦
- 3択問題で、正しいと思った記号の板を踏む
- 1問正解するごとに賞金が10万円ずつ積み立てられ、不正解の場合はそこで終了(敗者は100万円から優勝者の獲得した賞金を引いた差額を頭割りして獲得)
- 6問正解したら100万円の問題に挑戦。その問題のみ、正解で賞金100万円獲得、不正解だと賞金は全て没収(敗者7人にも賞金は渡らない)
[編集] 最終回(1999年3月17日放送)
- 「汚名返上大会」と称して、これまで出場した芸能人の中から、成績の悪かった4名が1回戦の「過去問題」に挑戦した。2回戦以降は無く、正解の最も多かった1名が優勝、賞品決定戦に挑む。
- 上記企画と共に、総集編VTRで過去の放送を振り返った。
- 番組司会者の島田紳助も最後に挑戦した(結果8問正解)。
- 賞品決定戦は後期と同じ3択問題で、5問全問正解だと優勝賞品獲得、不正解だと何も無し。
[編集] 1回戦について
- 「クイズタイムショック」と同じく1分間12問のクイズに挑戦するが、セットの中央に「クイズタイムショック」と同じような時計台があり、解答者はその前に座って解答する。後に、1から10までの番号選択まで行われている。
- 1秒ずつ点灯したり、3問以下での煙を吹き付けられるペナルティなど、生島ヒロシが司会の頃の「クイズタイムショック」に近い感じである。
- 全問正解者には車(三菱パジェロイオ)がプレゼントされたが、30人挑戦しても全問正解者不在の場合はその都度、視聴者プレゼントとされた。
[編集] 初回10問出題バージョン(1998年4月8日放送)
氏名 | ||
---|---|---|
6 | 麻木久仁子 岡田眞澄 | |
5 | 藤崎奈々子 | |
4 | 松居直美 早坂好恵 | |
3 | 羽田惠理香 三井ゆり そのまんま東 加納典明 | |
2 | 橋本志穂 島崎和歌子 秋野暢子 川野太郎 | |
1 | 加藤茶 コロッケ | |
0 | 出川哲朗 |
[編集] 12問出題バージョン(1998年4月15日~1999年3月17日放送)
複数挑戦の場合、正解数が多い方を表記させていただきました。
[編集] 各種記録
- 1回戦全問正解者は、放送11ヶ月目の1999年2月24日放送「30代以上限定・独身女性芸能人大会」にて大島さと子のみ。ただし、入った組があまりポイントを稼げなかったため、1回戦敗退。
- 賞金獲得最高額は、1998年12月2日放送「スポーツマン大会」にて優勝した佐藤直子。彼女は、書き取り問題の賞金決定戦の、お題「力」で、60秒以内に書き上げた9枚が、敗者とかぶらなかった為、なんと90万円も獲得。
- 全国イメージが最低支持率で優勝したケースは、1999年3月3日放送「吉本興業芸人大会」にて坂田利夫。なんと0%の支持率(この記録は、前回出場時にボケ解答連発の松尾判内、江頭2:50も記録)で、「巧みな運」で優勝した(この時の対戦相手は1回戦11問正解の太平サブロー)。しかしながら、3択問題の賞金決定戦で、1問目で撃沈して0円終了し敗者に賞金50万円山分けになった。会場内の失笑をかいまくった。
- また、この賞金決定戦で、最終問題まで到達したのは1999年2月24日放送「30代以上限定・独身女性芸能人大会」で優勝した大桃美代子、1999年3月10日放送「クイズで合コン大会」で優勝した渡辺正行。ただし、双方とも、最終問題で落とし穴にハマり、0円終了。
[編集] スポンサー
- 番組開始当初は前番組「おしえてアミーゴ!」に引き続き花王が提供、半年後にP&Gに変更され終了後「チャンスの殿堂!」以降は引き続き水曜夜7時枠(実際はMBS制作の木曜夜8時枠からの移行)の提供、TBS制作では水曜夜8時の「しあわせ家族計画」に移行された。
- また関西地区は平均2桁をキープしたが、終了してからはそれ以降の番組は低迷したが6年後の「水曜特番」では平均2桁をキープした。
[編集] スタッフ
- 構成:水野しげゆき
- ディレクター:小林賢一、中川有以努、木曽守
- 演出:中嶋勉
- プロデューサー:小柴優、五味喬(NCV)
- 技術協力:テクノマックス、IMAGICA
- 美術協力:アックス
- 収録スタジオ:東京メディアシティ
- 制作協力:吉本興業
- 製作:NCV、TBS
(なお、制作会社NCVは、2000年10月16日より、本家・テレビ朝日で「タイムショック21」「タイムショック・バトルロワイヤル(春と秋に芸能人限定で積み立て賞金2000万円を目指す)」も引き続き担当)
[編集] 番組の入れ替わり
TBS系 水曜19時台 | ||
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