特別警備隊 (警視庁)
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特別警備隊(とくべつけいびたい)は、戦前の警視庁に存在していた警備部隊である。
「昭和の新撰組」・「特別隊」の通称で市民から親しまれ、桜田門事件、血盟団事件、五・一五事件など不穏な社会情勢に対処する為に昭和8年(1933年)に創設された。現在の警視庁機動隊の前身である。
1936年(昭和11年)2月26日に起きた二・二六事件では首相官邸襲撃の報を受け1個分隊が緊急出動しようとしたところ、野中四郎陸軍歩兵大尉指揮の約500名もの襲撃部隊(襲撃部隊には落語家の5代目柳家小さんも参加していた)の急襲を受けて武装解除されてしまった。
対テロ特殊部隊として警官突撃隊(現在の特殊急襲部隊…正式名称「警視庁特殊部隊」に相当する)も編成されていた。