無限神刀流
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無限神刀流(むげんしんとうりゅう)は日本武術の居合の流派。昭和30年代に大東流合気柔術の教授代理(師範)、山本角義(留吉)によって創始された。
大東流合気柔術の中興の祖として武術界に名を残す武田惣角の最晩年の弟子である山本角義が、師の武田惣角伝の柔術、剣術、居合術などの諸術に工夫を加え一流儀を興したのが無限神刀流である。
その特徴は一般的な居合と違い、座技(正座)、半座、立技、奥居合の四段階の技法によって構成されており、他に真剣術(組太刀)と棒術(組棒)の組形を伝承している。座技(正座)、半座、立技の区分は大東流の技術区分に準じて構成されているのがこの流儀の特徴の一つである。またその座技は居合の主流を占める林崎系の居合と異なり、胡坐での技法はなく正座での技法のみを伝えている。