海門橋
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海門橋(かいもんばし)とは、一級河川那珂川の河口付近を渡河し、茨城県ひたちなか市(旧那珂湊市)と茨城県東茨城郡大洗町とを結ぶ、橋長407.8m、幅員7.0+2.0m、単純下路ランガー、鋼単純合成鉄桁の道路橋。
[編集] 概要
- 茨城県那珂湊市(現ひたちなか市)と茨城県東茨城郡大洗町を結ぶ日本道路公団の有料道路として1959年(昭和34年)9月に供用開始。
- 1979年(昭和54年)4月をもって茨城県道108号那珂湊大洗線の道路橋として無料化。
- 現在の橋は、海門橋としては5代目の橋となる。
- 4代目の橋は1930年にコンクリートアーチ橋として完成したが、1938年に洪水のため流出した。現在の海門橋の下流側の位置に架かっており、大洗側の川岸には残骸が残っている。この4代目海門橋は設計時の地質調査に問題があったため、完成直後から橋脚に歪みを生じていた事は当時の写真から明らかになっている。日本の土木技術史上、大きな教訓を残した事でも有名な橋である。
- この4代目海門橋の建設工事を描いたのが、直木賞受賞作家の小山いと子の「海門橋」である。