池田大作
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池田大作(いけだだいさく、1928年1月2日 - )は、創価学会名誉会長・SGI(創価学会インタナショナル)会長。東京都大田区出身。富士短期大学卒業。新潟鉄工所、蒲田工業会に勤務経験をもつ。
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人物
1928年に東京都大田区糀谷で生まれる。1946年に後に創価学会の第2代会長となる戸田城聖に師事し、同会に入会。師の事業を手伝う。
1960年に創価学会第3代会長に就任。池田の指導のもと、公称800万世帯(NHKの出口調査などからは会員数は約400万人強であると推測されている)を超える国内最大規模の宗教団体となった。
一方で、僧侶=聖職者という会員間の意識改革路線をめぐる日蓮正宗(宗門)との対立が、1979年の管長交代で別の方向へと転換されてしまう。その後、宗門からの強い要望を受け、一時法華講総講頭に復帰したものの、結局、1990年に宗門(管長・阿部日顕)によって法華講総講頭の任を解かれ、1991年に創価学会とSGIが破門、1992年には池田自身を含む全創価学会員が信徒除名処分となる。
創価幼稚園(札幌、香港、シンガポール、マレーシア、ブラジル)、創価学園(東京、大阪、ブラジル)、創価大学(東京、アメリカ)、(財)民主音楽協会、(財)富士美術館(東京、静岡)、(財)東洋哲学研究所、戸田記念平和国際研究所、牧口記念教育基金会など多くの団体を創立。公明党の創立者としても知られる。随筆、小説、対談など著書多数。写真家、詩人としても活動している。近年は外国の大学(特に中華人民共和国所在の大学)より「名誉博士号」を授与されることが多い。
1990年代、政教分離の問題に絡み、池田を国会で証人喚問することが議題に上った事がある。テレビなどのマスメディアに登場しない為、写真以外で見たことのある外部の人間は殆どいない。
略歴
- 1928年 東京都大田区に生まれる
- 富士短期大学経済学科卒業
- 1947年 創価学会に入会
- 1946年 戸田城聖に師事、創価学会に入会
- 1949年 「日本正学館」(戸田城聖経営)に入社
- 1960年 - 1979年 創価学会第3代会長に就任
- 1964年 公明党発足
- 1968年 創価学園創設
- 1970年 公明党と創価学会が分離
- 1971年 創価大学創設
- 1975年 - SGI(創価学会インタナショナル)初代会長に就任
- 1979年 - 創価学会会長職を退き、名誉会長となる
- 1981年 「桂冠詩人」の称号を受ける(世界芸術文化アカデミー)
- 1983年 国連平和賞受賞
- 1985年 創価女子短期大学創設
- 2001年 アメリカ創価大学開学
著書
- 『人間革命』 聖教新聞社
- 『新・人間革命』 聖教新聞社
- 『私の履歴書』 日本経済新聞社
- 『若き日の日記』
- 『忘れ得ぬ同志』 聖教新聞社
- 『心に残る人びと』 角川書店
- 『法華経の智慧』 聖教新聞社
- 『アレクサンドロスの決断』 集英社
- 『青春対話』 聖教新聞社
- 『母の詩』 聖教新聞社(発行部数120万部のベストセラー)
ほか
共著
- 『二十一世紀への対話』(共著:A.J.トインビー)文藝春秋社
- 『人生問答(上・中・下)』(共著:松下幸之助)潮出版社
- 『社会と宗教』(共著:B・ウィルソン)講談社
- 『人間主義の大世紀を―わが人生を飾れ』(共著:J.K.ガルブレイス)潮出版社
- 『太平洋の旭日』(共著:P.エイルウィン)河出書房新社
- 『吉川英治 人と世界』(共著:土井健司、志村栄一)六興出版
- 『世界市民の対話』(共著:N.カズンズ)毎日新聞社
- 『21世紀の精神の教訓(上・下)』(共著:M.S.ゴルバチョフ)主婦の友社