柿の種
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柿の種(かきのたね)は、練ったもち米を細かく切り、表面を醤油などでコーティングして味付けして焼いた菓子(米菓)。名前の由来は、外見が果実の柿の種子に似ていることから。新潟県起源の煎餅菓子の一種。
特に剥きピーナッツと一緒に混ぜられているものは「柿ピー」(かきぴー)、「ピー柿」(ぴーかき)と呼ばれる。
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[編集] 歴史
- 1923年 - 新潟県長岡市の浪花屋製菓の創業者、今井與三郎が、偶然うっかり踏み潰してしまった煎餅の金型を、元に直せずそのまま使用したところ、歪んだ小判型のあられになってしまったことが始まりとされている。
- 1955年 - 柿の種にピーナッツが混ぜられ始めた。ピーナッツが混ぜられた理由としては、この当時ピーナッツの需要が伸び悩んでいたという背景があり、売り上げ好調だった柿の種に混ぜてみたところ、消費者に受け容れられて成功した。ただ当初は「ピーナッツの量が多すぎる」という声もあり、調整の末現在のバランスになった。
柿の種は醤油などで味付けされた赤みがかったものが最も一般的であるが、近年では、塩だれ、ワサビ、チョコレートなどで味付けされたものもある。
現代でもいわゆる乾きもののおつまみの定番として根強い人気がある。
今ではアメリカなどの他国でも売られている。
一般の煎餅同様、湿気に弱いことから、防湿包装で販売される。古くは缶入りで販売されることが多かったが、現在ではアルミ・ビニールパックの個包装やジッパー付きパックが主流。最近ではペットボトル入りも登場した。
[編集] 製法
もち米を細かく砕き粉末にしたものを蒸し、よく練って餅にしてから冷蔵庫で冷やして固め、固まった餅を柿の種の原型の大きさに切断する。それをよく乾燥させた後、オーブンで焼いて膨らませ、柿の種の形をつくる。形ができた柿の種の表面に味を付ければ完成する。
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