柳美里
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柳 美里(ゆう みり、유미리、1968年6月22日 - )は、神奈川県横浜市鶴見区出身の在日韓国人の劇作家、小説家である。国籍は韓国。横浜共立学園高校中途退学。現在は神奈川県鎌倉市在住。
東京キッドブラザースに入団。後に演劇集団青春五月党を旗揚げ。1986年、『水の中の友へ』で劇作家としてデビューした。
1996年以降は、小説執筆に集中している。酒鬼薔薇事件に触発された『ゴールドラッシュ』は、話題を集めた。
福田和也と一時激しく敵対していたが、その後、和解する。2003年には、福田とリリー・フランキーと坪内祐三の4人の共同編集で、文芸誌「en-taxi」を創刊した。
作品は私小説が多く、無頼派の系譜を継ぐ作家とも評される。実在の私人をモデルにすることも多いため、作品はプライバシーにふれるとしてしばしば問題になる。デビュー小説『石に泳ぐ魚』は、実在の韓国人女性をモデルにしたことにより、訴訟問題に発展し、最高裁で出版差し止め判決がでた。一部の図書館ではこの判決を受けて、同書及び同じ文章を掲載した文芸誌『新潮』の該当部分を閲覧禁止にしている。
2003年から2005年まで、奥田美和子の歌詞と監修を担当した。奥田が柳に手紙を出して、作詞を依頼したもの。
[編集] 受賞歴
- 1993年 - 『魚の祭』岸田國士戯曲賞。
- 1996年 - 『フルハウス』野間文芸新人賞、泉鏡花文学賞。
- 1997年 - 『家族シネマ』芥川賞。
- 1999年 - 『ゴールドラッシュ』木山捷平文学賞。
- 2001年 - 『命』編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞。
[編集] 著書
- 『水辺のゆりかご』
- 『仮面の国』
- 『男』
- 『魚が見た夢』
- 『8月の果て』
- 『雨と夢のあとに』
- 『ルージュ』
- 『言葉のレッスン』
- 『家族の標本』
- 『グリーンベンチ』
- 『私語辞典』
- 『自殺』
- 『タイル』
- 『魚の祭』
- 『フルハウス』
- 『家族シネマ』
- 『ゴールドラッシュ』
- 『窓のある書店から』
- 『言葉は静かに踊る』
- 『命』
- 『魂』
- 『声』
- 『生』
[編集] 外部リンク
- La Valse de Miri -- 柳美里オフィシャルサイト公式サイト
- 名づけえぬものに触れて本人のブログ(終了)
- The Zoo Story本人のブログ
- 柳美里論ブログ 柳美里論 「石に泳ぐ魚」を中心に
カテゴリ: 在日コリアンの小説家 | 芥川賞受賞者 | 1968年生 | 文人関連のスタブ